検索窓
今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:22,363 hit

#16(カイトミヤチカ) ページ17

『えっ、どういう事?』

「だから、海人一限来てないよ」

『私モニコしたんだよ?』

「てかそもそも取ってなかったと思う」

『私モニコしたのに?』

「それは知らないけど」


2限が空きコマだと話しをしたら飛んで来てくれたAちゃん。
ゆっくり寝ていると思っていたのにすぐに既読がついた理由を聞けばモーニングコールしていたらしい。海人に頼まれたんだって。あんな近い距離での観覧車事件の翌日によく頼めるよな。そこが俺と海人の違いなんだろう。


海人は入学当初から一限は間に合わないからどうしてもじゃないと取らないって言っていた気がする。しかも今日の一限はパート2みたいな感じでパート1を受けていない海人は受講対象外のはず。


じゃあ、なんで?


そんなの決まっている。Aちゃんの声が聞きたいからだ。



「俺もさ、モニコしてほしいんだけど、?」


勇気を出して言ってみたけど、そういえば俺もAちゃんに変な事聞いたんだった。今になって思い出して若干の気まずさを感じる。


『毎日、?』

「うん、だめ、かな?」


〈うん、だめだね〉

[絶対ありえないでしょ。なに?毎日モニコって?ばかなの?]


『わ、2人とも!いつからいたの?』

〈ちょっと前から〜〉

[次どこだっけ〜?]



少し前を歩き出した海人がこっちを向いてあっかんべーしたから、どこにもやれないモヤモヤに1人で苛立ってたんだ。

#17→←#15(カイトナカムラ)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるく | 作成日時:2019年11月8日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。