#16(カイトミヤチカ) ページ17
『えっ、どういう事?』
「だから、海人一限来てないよ」
『私モニコしたんだよ?』
「てかそもそも取ってなかったと思う」
『私モニコしたのに?』
「それは知らないけど」
2限が空きコマだと話しをしたら飛んで来てくれたAちゃん。
ゆっくり寝ていると思っていたのにすぐに既読がついた理由を聞けばモーニングコールしていたらしい。海人に頼まれたんだって。あんな近い距離での観覧車事件の翌日によく頼めるよな。そこが俺と海人の違いなんだろう。
海人は入学当初から一限は間に合わないからどうしてもじゃないと取らないって言っていた気がする。しかも今日の一限はパート2みたいな感じでパート1を受けていない海人は受講対象外のはず。
じゃあ、なんで?
そんなの決まっている。Aちゃんの声が聞きたいからだ。
「俺もさ、モニコしてほしいんだけど、?」
勇気を出して言ってみたけど、そういえば俺もAちゃんに変な事聞いたんだった。今になって思い出して若干の気まずさを感じる。
『毎日、?』
「うん、だめ、かな?」
〈うん、だめだね〉
[絶対ありえないでしょ。なに?毎日モニコって?ばかなの?]
『わ、2人とも!いつからいたの?』
〈ちょっと前から〜〉
[次どこだっけ〜?]
少し前を歩き出した海人がこっちを向いてあっかんべーしたから、どこにもやれないモヤモヤに1人で苛立ってたんだ。
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作者名:みるく | 作成日時:2019年11月8日 23時