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#10 ページ11

観覧車に乗ることになった。私はある策略がある。


『グッパーして2人ずつで乗ろうよ!』

[海斗と乗りたいだけだろ]

『でもいいじゃんその方が楽しいよ』

〈いいね!合コンみたい!〉

「いいじゃんやろうよ」




こうしてグッパーをして観覧車に乗ったんだけど、、


『なんでうみなの』

[悪かったね、俺で]

『いいよもう。海斗くんとは運命で結ばれなかったってだけだもん』



2人の間に沈黙が流れる。


『あ、イルミ!』

[え?どれどれ?]

『ほらこっち!』


向かいに座っていたうみを呼び寄せすっかり暗くなった外を眺める。


『綺麗だね、』

[よみうりランドのが綺麗]

『確かに』

[行ったのいつだっけ、5年前?]

『そうだね、5年前のクリスマスだね』

[楽しかったな〜あの時]

『うみがどうしてもヒーローになりたい!って言ってずっとヒーロートレーニングセンター行ってたよね』

[だってどうしてもAの事守りたかったんだもん]


初めて聞いたうみの言葉に驚き、うみの方を向くと思っていたより近くに整った顔があってさらに驚いた。


[俺、今でもAの事守りたいよ]

『え、?』

[な〜んてね、冗談。ほら、もうすぐ着くよ]

『うん、』


うみの言葉の真相は聞けずじまいだった。

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作者名:みるく | 作成日時:2019年11月8日 23時

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