Halloween Masquerade (ページ9)

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episode７ページ9

寝て起きればいつもと変わらない朝。

それでも私の中では何かが違う。

たった一晩、一緒に過ごしただけの人間か幽霊かも分からない相手に恋するなんて自分でもおかしいと思う。

それでもこんなに浮き足立っちゃうんだから、困ったもんだ。

早速ハローワークに行って仕事を探す。

ピンとくる仕事はなく、自分でカフェを始めることにした。自宅の改築資金、メニュー印刷費、何かとお金のかかる仕事だけど、ずっとやってみたかったから充実してる。

お金は十分足りて余ったから、もう1着ドレスを買った。

もっとお金が溜まったら、自分で作ってみようかな、なんて思ってしまうのはちゃかのせいだ。

〔カフェ、？〕

『そう、！カフェを作ろうと思って！！』

〔へ～、Aが、ねえ？〕

『何、？』

〔いや？お父さんが亡くなってからずっとやばい感じだったから良かったな～って〕

私の心配をしてくれているのは大切な幼馴染の如恵留。

如恵留はすごく優しい。とにかく優しい。それしかない。

あと、顔もいい。お人形さんみたいに彫りが深い。モテるらしい。

〔あ、俺のこと雇ってよ〕

『高校通いながらで働けるの？』

〔放課後だけでも、ね？〕

『うん！ありがとう！！』

自宅が改築されてる間どこに住もうかな、と相談したらホテルを取ってくれた。

〔俺もホテル泊まろうかな～〕

『え？なんで？』

〔え？だめ？〕

『いや、家にいなよ笑』