Halloween Masquerade (ページ6)

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episode４ページ6

「ていうかもにちゃんはさ、どうしてここに来れたの？」

『どうして、？』

「ここって訳ありが集まる場所だからさ、なんかあったんでしょ」

例えば～、なんて周りを見渡すちゃかの横顔があまりに綺麗でつい仮面に手を伸ばしたくなる。

「あっ、あれ！あの赤いドレスを着た奴は、マフィアのボスの女だったんだけど、ボスが死んでからいろんな男に狙われてね～、」

『今も、？』

「それは人間か幽霊か言うのと同じでしょ？だから聞かないのが暗黙の了解みたいな感じ」

『そっか、』

「もにちゃんのも、聞かない方がよさそうだね？」

ちゃかの言葉で我に帰る。こんなところで現実逃避してる場合じゃない。お父さんの葬式だってしないといけないし、そのためのお金だって、、

『ごめん、やっぱ私、！』

「帰らせないけど？」

『え、、なんで、？』

「ここで過ごす時間は現実でカウントされてないから。またこの屋敷を出たら夜の10時からやり直せるよ」

『それは、すごい、！』

「だから現実のことなんて忘れて、楽しんじゃいなよ。すみません、ドリンクお代わりお願いします」

ちゃかの言葉は私を動かす力があるみたい。ちゃかに言われたらもうなんでもよくなってきちゃう。