今日から私は【今日から俺は！！】Part2

54 ページ4

片「俺らは井上さんやった軟高の石橋と吉村って男と、上川って女探してたんだ。






男は見つけた。昨日の三橋と伊藤ってヤツらだ。





そして、三橋達と繋がってることと言い、その喧嘩の強さと言い、俺はお前が上川だと思ってる。




そもそも下川と上川って、よく考えりゃこんな偶然もねぇだろ。」






……勘のいいガキは嫌いだよ。





しかし流石だね。言い逃れのしようもない。


と言うより、したら殺されそうな勢いで凄んでくる。







「……そこまで分かってたんすね。





正直、面倒ごとに巻き込まれるのは嫌なんですけど。」







私は、深く深呼吸して言葉を紡いだ。







「そうですよ、上川は私です。元ヤンですよろしくお願いします。」




あーあ、言っちゃった。今日は生きて帰れないかもな。







相「……やっと吐いたか。」








「どうぞ、煮るなり焼くなり好きにしてください。」







投げやりにそう言うと、両脇にいる2人が固まった。






え、なに怖い。マジで焼く気？


それなら煮てほしいな。






片「……お前、」






「え、なんですか？」






相「普通なかなか言わねぇだろそんなセリフ。漫画でしか見たことねえぞ。



恥ずかしくねぇのか？」







「……へ？」






い、言わないの？皆言わないの？




喧嘩で負けた時の礼儀作法として組み込まれてるもんだと思ってたんだが……。





え、はっず。めっちゃドヤ顔で言っちゃったじゃん。






相「まあ、元々手ぇ出すつもりで聞いたんじゃねえ。ただハッキリさせたかっただけだ。」






「……え、そうなんですか？」





え、だったら尚更さっきの発言早とちりじゃん。恥ずい恥ずい。





誰か黒歴史クリーナー貸してくれよ。

55→←53

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す