70 ページ20
「別に、私が貰うわけじゃないですよ。
そいつらに渡すんです。まさか渡された金が自分のとこの頭のものだとか、思わないでしょ。」
そう、恐怖と絶望感を与えられるのだ。
いい考えだとは思ったのだが……。
片「……悪いが、それは出来ねぇな。
どれだけ腐ってても仲間だ。騙すなんてことはしねえ。」
……片桐さん、カッコいいかよ。
金で人釣り上げようとしてた自分が恥ずかしくなるわ。
しかし、そうなればどうやって痛い目を見せようか。
相「つーか、それならお前が出せば良いんじゃねーか？」
「いや、これは10万ではなくあくまでも貴方達のお金であることに意味があってですね、」
相「分かってるよ、だから言ってんだ。
お前、自分じゃ気づいてねえだろうが、俺らの中じゃNO.3らしいぜ？」
「…………え？」
今相良さんの口から信じられないというか、信じたくない一言が飛び出したような……。
相「考えてもみろ、そうでもねーと10万貸せとか言った時点で半殺しだろ。」
確かにそうだね。いや、しかしだ。
「え、なんでそんなことに？私は真面目に生きてるだけの真っ当な生徒じゃないですか！」
相「前にコイツらとまともにやり合った奴のセリフじゃねーな。」
……そうだわ、やったわ。ギリ勝ったわ。
負けたらその人の傘下っていうヤンキーの常識を忘れてた。
ああ、私の平和な学校生活終わった。
絶対他校に喧嘩売られる毎日だわ。
片「ま、自由にやれよ。コイツらと違って、お前は俺の下についてるわけじゃない。」
そう言って片桐さん率いる開久の軍団はぞろぞろと私の横を通り過ぎて行った。
「自由にやれと言われても……。」
とりあえず、貯金下ろしてくるか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 782人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ(プロフ) - 1番好きなとこでおわってる、、更新まってます (2022年10月19日 21時) (
レス) @page34 id: f0d2a098e4 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー - 続き見たい！ (2020年8月10日 9時) (レス) id: 2a839912d1 (このIDを非表示/違反報告)
なーなー - ジャス民茶さん» って言ってる私が風邪引いたら世話ないですけどねw (2018年11月30日 0時) (レス) id: 5349d2beac (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茶(プロフ) - りせさん» 本当ですか！？嬉しいです、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年11月25日 6時) (レス) id: 5d7f731da4 (このIDを非表示/違反報告)
りせ(プロフ) - ホント最高ですねこの作品、開久推しには堪りません「」 (2018年11月25日 3時) (レス) id: af55021311 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
