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藤「俺は、1度この世から消えた。
そして、連れ戻してくれたのがあの6人や。
こんな俺をあいつらは、仲間やって言ってくれたんや。
やから、俺は決めた。あの時消えるはずやったこのこの命を、あいつらを守るために使う。
絶対に、裏切らへん。」
その口から語られた、若さからは想像出来ないくらいの、壮大な過去。
……ああ、何故この人はここまで美しく生きられるのだろう。
淳大さんも、素晴らしい仲間を持ったものだ。
藤「でも、そうやんな。
�陲舛磴鵑慮世Δ海箸眇�じんと、何が仲間やねん。
A、付き合わせて悪かった。もう行ってええよ。」
そう呟き、藤井さんは背を向けた。
本人が納得して諦めたならば、私もここに留まり続ける理由もない。私も元いた場所に戻ろうと足を踏み出した。
その時だった。
＿＿＿＿ﾋﾟﾛﾝｯ
鳴ったのは、私の携帯。
既に歩き出していた藤井さんも、こちらを振り返った。
藤「……メール、なんて？」
あー、そうだ。この人私が裏切り者ってめっちゃ疑ってたんだ。
え、待って。これで裏切る命令だったら私終わりじゃん？
なんか手震えてきた。
藤井さんは5ｍほど離れた場所から私を見ている。
恐る恐るメールを見た。
『山本様のミッションは、鬼を阻止することです。
鬼は、自分で見つけ出すか、既に鬼を見つけた仲間に協力を頼むのが良いでしょう。
では、ご健闘お祈り致します』
阻止、か。
ひとまず裏切りでなくて良かった。
貴「鬼を阻止しろ、ですって。」
藤「……そっか。」
本人は気付いてないかもしれないけど、少し残念そうな表情。
まあ、そりゃあそうだ。これで仲間の中に裏切り者がいる確率が上がったのだから。
貴「これで、私への疑いは完全に晴れましたね。
では、失礼します。」
返事は返ってこない。何かを考え込んでいる様子だったが、私の首を突っ込む所じゃない。
取り敢えず頭の切れる淳太さんの所に行こう。
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