ESCAPE GAME

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〜桐山side〜







昨日の夜、二週間ぶりにあのメールが来た。







同じように気を失って、気づいたらこの部屋にいた。







周りを見渡すが、まだ皆起きる気配はない。







「よく寝てんな〜。アホ面やわ笑」







やることもないので、適当に部屋でも散策するか！






前トランプが入っていた机の引き出しや、知的な本がならんだ本棚など、馴染みのないものばかりで、退屈しのぎにはうってつけだった。








「めっちゃ楽しいやん。前回からやっときゃ良かったわ〜




……ん？」







こんなところに棚とかあったか？









見覚えのない棚があるのに気がついた。








中が気になり、上から順に開けてみようとしたが開かなかった。









ただ、一番下の段を除いて。









「………なんや……これ…………」









そこには、黒光りする金属の塊があった。








「……銃……やんな………？」







手にとってみると、ずっしりと重くて本物なんだと思った。








「こんな物騒なモン、何に使うねん。」








訳が分からず棚に戻そうとしたとき、携帯が鳴った。


多分、あのメールだろう。

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