立原の可愛すぎる妹

立原さんの誕生日 ページ23

「ちゅーやにい！」

朝から天使に話しかけられるとは、今日は最高の一日だな

「おっ！なんだ？」


「きょうね！にいちゃんのおたんじょうびなの！」


「そう言えばそうだったな」


「うん！でね！ぷれぜんとえらぶのてつだってほしいの！」


どうやら立原の誕生日プレゼントを俺に選んでほしいということらしい


「おお、いいぜ！でも俺が選ぶより杏が選んだ方が立原は喜ぶと思うぞ」


「そーいうもの？」


「あぁ、そういうものだ」


「ふーん、ならちゅうにい杏がえらぶのてつだって！」


「お！そういうことならお任せあれだ！」


そして始まった杏と俺のお出かけ物語←おい


━━━━━━ショッピングモールナウ


「兄ちゃんどれがいいかな？」


「そーだな立原、立原……たちはら？」


やべぇ……全然思いつかん


「帽子やさん！はいってみよ！」


まず初めに入ったのは目に付いた帽子屋


「これちゅーにいに似合うね」


「おっ、そうか？」


結局決まらず、次に入ったのは雑貨屋さん


「これ姐さんににあいそう！」


「おお、もみじの簪か。たしかに似合うな笑」


「これっ！ねえね持ってそう」


そう指さしたのは赤いリボン


「こういうの付けてなかったか？」


結局ここでも決まらず


「つぎはねー、っ！あそこ！」


杏が指さしたのは文房具屋


「あっ！これどっぽくんが持ってたね」


「おお、そうだな」


「あっ！中兄ちゃん見て！ちょーすいり！」キラン


「ブハッ！」


杏が真似をしたのは江戸川乱歩の異能、(超推理)


「メガネにあう？」


「カシャカシャ 似合うぜ」


またしても決まらず


「ない」ズーン


杏のテンションはだだ下がり、朝の元気はどこいった


「別にものに限らなくてもいいんじゃないか？」


「ちがうもの？」


「あぁ、似顔絵とか、ケーキとかあと、なんでもするけんとか？」


「っっっ！中兄ちゃん！杏にがおえかく！兄ちゃんのにがおえ！」


俺の提案が気に入ったのか、目を輝かせて言う杏、可愛い、もう1度言う可愛い


「おお！ならさっきの文房具店で絵の具買ってくか」


「うん！」


目的が決まり俺たちは元来た道を戻る、手を繋いで…………鼻血でそう


「えのぐと、がよーしもかった！あと……」


そう言って立ち止まる杏


俺は振り返り杏に声をかけると、杏はショウウィンドウに釘ずけ


「杏？」


「中兄ちゃん！これ！」

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