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iw side
iw「、はっ？」
瞬く間に、目の前からふっかの姿が消えた。突き飛ばされたラウールも、目をぱちくちとさせている。理解が追い付かなかった
mm「あれ、おっかしぃな…【創生者(ジェネシス)】もまとめて落とせると思ったのに」
iw「ッ、お前っ!!」
こいつ、まさか…!!
mm「…初めまして、【影術師(エンシャンター)】の目黒蓮です、因みに此処の店、買収してあるんで」
逃げ道はないですよ？と嘲笑う目黒という男
iw(嵌められた？でも、ふっかがこの店に行こうと思ったのは先日だぞ？しかもアジト内だ)
mm「うちの軍には【先読み(バインダー)】が居ますからね…まぁ、取り敢えず、【創生者(ジェネシス)】も持ち帰りたいので」
目黒が手を前に翳した瞬間、触手のように家具や人の影が蠢き、こちらに向かってくる。…、影もこうなりゃ物質だよな？
iw「っおらぁ…！」
向かってくる影に指先で照準を合わせ、電子光線を放ち、破壊していく。原子レベルでの破壊によって、再生することはない。だけど、影なんていくらでも湧くわけで、しかもラウールを庇いながら戦っているせいか本領が発揮出来ない
mm「【Snow/Man】のリーダーが聞いて呆れますね…すぐ終わらせてやりますよっ!!」
先が鋭利な刃物のように変形した影が無数に此方に向かってくる。避けたらラウールが、でもこの数はッ!!
ru「っ！」
目を瞑ったと同時に、ラウールの息を飲む声がした。そして、いくら待っても攻撃は俺の身を襲ってこない。恐る恐る目を開けば、そこには大きな盾を持ったラウールの姿があった
mm「流石は【創生者(ジェネシス)】、土壇場で盾なんて作れるんだ」
「でも、戦闘慣れしてないよなぁ？」と笑い、目黒はまた無数の影で盾を持つラウールを襲う
mm「ほらほらぁッ!!」
ru「ふッ、ぐぅ"ッ…!!」
iw「くっそ、！」
ラウールの応戦をしようと、椅子を原子変換(メルトチェンジ)で刀に変え構えるが、
mm「俺だけが敵じゃないですよ？」
という目黒の言葉と同タイミングで他方から撃たれる銃弾のせいで、近付けない
ru「っ、ぉっ、もぃ…!!」
iw「ッあぁもう！邪魔くせぇな!!」
店内は最早戦場だ。このままだと、俺もラウールも共倒れになる。せめて、ラウールだけでもっ
iw「っぁ、」
そんな風に考えていたら、ラウールを襲う影とは別に伸びた、茨のような影が目前に迫っていた。間に合わない、避けられもしない
そう判断した時
「もぉ、相変わらずめめはあかんわ」
そんな声がした
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作者名：賭果 | 作成日時：2020年6月5日 22時
