何回だって、何万回だって…

じゅういっこ ページ11

*小瀧side*


今日から、神ちゃんのいじめがスタート。




でも、そんなこと、無いんちゃうかって、



いうぐらい楽屋の雰囲気は最高や！



久しぶりにみんなで話せたなぁ。



神ちゃんも一緒に話せたらいいのにな。





なんて思ってたけど。




淳「なぁ、今日神ちゃんおそない？」



重「そーやなぁー」






神ちゃんがぜんっぜんこうへん。





神ちゃんはいつも、収録の1時間前には来るのに




今はもう、３０分まえ。





どーしたんやろなぁーなんて思ってたら





ｶﾞﾁｬ






神「遅れてごめんなさっｳｳﾞい」





なんて、ガラッガラの声とマスクの下から覗く




青白くて、少しほてった顔で神ちゃん登場。






ザ、風邪ですって感じや笑





しかも、あの人が言ってたやつやろうな、あれ。






左足の足首に痛々しい包帯までされとった。






こんな神ちゃんにいじめをするなんて無理や。





なんて、考えとったら









桐「おっせえよ。迷惑かけんな」






って、照史が下を向いたまま言ってくれた。






きっと、誰もいわれへんから自分から背負って




言ってくれたんやろうなぁ。




とうの本人は





神「えっ、ごめんなｳﾞさいｳﾞﾝ」





なんて、元々おっきい目をもっとおっきくして





照史をみてる。






そりゃビックリするよな。






今までずっと無視しといて、急に暴言はかれてんもん。






照史は、






照「はやくしろよ」




つぶやいて、楽屋を出ていった。





楽屋は、沈黙に包まれていて、





俺は、この空気に耐えられずに照史を追いかけるようにして、




楽屋をでた。




照史を追いかけるけど







望「まって、照史」




って言ってるのに照史は、全然止まってくれへん。






階段まで着いたら照史は、急に座り込んで、





照「俺、神ちゃんに嫌われたかな。」




なんて、ボソーっと呟いた。




そんなことやろうなと思っとったから




望「大丈夫、嫌われてへんよ」





なーんていって、照史を慰めた。




楽屋には戻りたくないけど、




収録の15分前やったから




望「楽屋もどろ？」





って照太にゆうたら、





照「うん」





って、力なく返事をされたから、





二人でとぼとぼ楽屋に戻る道をあるいた。








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