少しづつ……ね ページ11
類side
少し意識すれば僕を見ている人が誰だかすぐにわかった。
朝に校門前で携帯をいじっていた女子生徒だね。
寧々とは仲が良さそうだ。良かった。
「寧々。少しいいかい?」
「うん」
今は放課後なのだけれど、今は視線を感じない。
理由はいつも視線を送っている女子生徒は寧々と話をしていたからね。
寧々に用事があって来たのだけれど、これはまた面白いものを見ることが出来たよ。
僕が1年生の教室に居るだけであんなに顔を赤くするのかい。ふふっ。
これは色々試したいねぇ。
「類?」
「ん？ どうしたんだい寧々」
「いや、なにかまた企んでるでしょ…」
「そんなことは無いさ。僕は次どのような演出をしようか考えているところだよ?」
「…………はぁ」
おやおや。寧々にため息をつかれてしまったね。
本当のことを言っているのだけれどねぇ。
さてさて、次はどのような演出であの子を驚かせてあげようねぇ。
「類。類が好きな食べ物ってラムネ菓子で変わってないよね?」
「ん? そうだよ寧々。それがどうしたんだい?」
「なんでもないよ。ただ渡して欲しいって言われただけ」
「?」
寧々はそう言ってバックの中を漁り始めた。
渡して欲しい? 一体何を?
「はい」
「なんだい?」
寧々は僕に少し大きめなラッピング袋を手渡した。
誕生日でもなければなにかの記念日でもないはず。何か忘れているのだろうか。
「それ。類に渡して欲しいって」
「誰からだい?」
「……友達……」
目線を反らせながらそう口にする寧々。
なるほど、あの子かな。でも、一体なんのだろうか。
袋を開けてみると中には色様々なラムネ菓子が沢山入っていた。
「おや? これは……」
「『いつもお美しい姿をありがとうって気持ちを表したらこうなった』って言ってたよ」
「お美しい?」
「うん。私には分からないけど」
お美しい。それは誰かと勘違いしている可能性があるねぇ。
でも、これはありがたく頂こうかな。
「影からではなく出てきてくれれば助かるのだけれど……」
「それは当分無理そう」
「そうかい。ところで、本当に僕であっているのかい? 司君とかではなく」
「こんなに大量のラムネを司は食べないでしょ」
「ふふっ。確かにそうだね」
さて、では今度機会があれば僕のから話しかけに行こうか。
最初から派手にやってしまえば驚かせてしまうだろうから、ソフトな方向から始めよう。
ふふっ。楽しみだね。
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のんちゃん - 寧々ちゃん……冷たい…でも好き……((寧々｢えっ、キモ｣ (2021年3月10日 19時) (
レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - あぽろ@A*さん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2021年3月2日 21時) (レス) id: 5e57f3acae (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ@A* - 夢主ちゃんのテンションすきwww頑張って下さいm(__)m (2021年3月1日 21時) (レス) id: 9989944563 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2021年2月22日 1時
