吸血 49 ページ4
Aside
あわわわわ……どうしよう………。いきなり過ぎてつい「うん」って言っちゃったけど、断るなら話さないでってことだよね!?僕、リト以外にたくさん話せるお友だちいないんだけど!?
ちょっと待って。整理しよう。まず、リトは僕のことが恋愛的な意味で好き。
…………好 き っ て 何 ! ?
あれぇ!?初めの整理で問題に直面したよ!?ってか本当に好きって何!?恋愛って何!?
これは議論してたら何年も掛かりそうだ。よし、一旦保留ね。いや違うから。別に分からないから考えるのを放棄したわけじゃないから。全然違うからねっ!
つ、次いこう。“諦める”の件!
返事はしなくていいけど、嫌なら話さないでくれ。そしたら諦めるから。とリトは言った。
いやまずリト以外にお友だちいないから話さないとか無理!学校行きたくなくなっちゃうよ!
と、そう考えてある事が浮かんだ。今、この説明が一番自分の感情にしっくりくる。
この考えでリトは納得してくれるかな?
ル「何さっきから百面相してんだ?」
主「え?」
気付けばルイが僕の顔を覗いていた。ちなみに今は家のソファーである。
主「あ、いや別に…………」
ル「そんな大したことじゃない?稀に見る集中力で考えてて俺が傍に来たのにも気付かないほどの考え事なのに?」
主「うっ………」
もう、ルイに隠し事は出来ないな……。でもこれは伝えていいのだろうか。
ル「何だよ。大神クンに告白でもされたか?」
もちろん、ルイのこの台詞の言い方も冗談のつもりだった。盛大にビクついてしまった上に否定しなかったせいでルイにバレてしまった。
ル「…………マジで?」
ああぁ僕の馬鹿!ほらルイの顔がみるみる険しくなってるよぉ!
主「ル、ルイ……その………」
ル「で、どう返事するんだ?OKか?」
おおお、OKですと!?
主「ううん。ちゃんと話すつもりだよ」
ル「じゃあOKしないんだな?本当に?」
ズイッとルイの綺麗な顔が近付いてきた。僕は驚きつつ、うんと頷いた。
ル「じゃあいいや」
じゃあ!?
ル「明日ちゃんと断れよ」
と言ってルイは僕から離れた。
うん。ちゃんと気持ちを伝えるよ。リトが僕に伝えてくれたように、僕も今の思いを届けてくる。
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まどか - りょーかい、待ってるね!! (2018年8月27日 16時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» ありがとー!それじゃ戦いを終わらせられるよう、頑張りまっす! (2018年8月26日 10時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - うんうん、凄い!!私も早速投票させてもらったよ(^^♪ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
埋夜冬(プロフ) - まどかさん» アンケート作ってみた!どうかな?上手くできてるといいけど………。 (2018年8月25日 0時) (レス) id: 59284e1a90 (このIDを非表示/違反報告)
まどか - オッケー、待ってるっ!! (2018年8月24日 21時) (レス) id: 130990d81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年5月26日 0時