Feelings ２ (ページ6)

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「………っつう」

僅かな頭痛と共に目が覚めると、最初に真っ白な天井が目に入った

……ここ、どこ？

この独特な匂いは保健室やろか

そうだ。持久走で倒れたんやった………

またエリナに心配かけてもうた……と思っていると、ふと右手に違和感を感じる
視線をずらしてみると

「っえ…」

大毅が、私の手をぎゅうっと握り締めながらスヤスヤと眠っていた

なんで……大毅がおるん

こんなとこ彼女に見られたら…！

慌てて振り払えば閉じていた目が開き、私の姿を確認した瞬間にがばりと起き上がる

「A……！大丈夫なん！？」

「大丈夫やって…大袈裟やな」

近づいて顔を覗き込む彼から目を逸らすと、安心したようにほっと息を吐いた

「心臓止まるかおもた……急に倒れるんやもん」

「……朝ごはん、食べてないねん。ていうか、大毅授業行かんの？」

「何言っとるん…もう放課後やで？」

「…はっ！？」

思わず飛び起きると、また頭痛が襲う

……放課後？

私、そんな時間まで寝てたん？

「Aさ………ちゃんと、寝れてる？」

力強い彼の目に見つめられて、何も言葉を返すことが出来ない

…正直、両親が死んでからまともに睡眠をとれていない
けど、そんなん言ったら心配するに決まっとる

「………大毅には関係ない」

「あるって。幼馴染、やろ」

その言葉が、ナイフのように胸に刺さる

……違う

私はもう、幼馴染として大毅のこと見てない

「幼馴染だからなに。もうほっといてや！」

「ほっとけへん！！！」

私に負けないくらいの大声を出した大毅に、びくりと肩が跳ねた

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