Feelings ２ (ページ33)

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あれから気持ちを切り替え、暇があれば病院に通う日々が続いた

そして貼り付けたような笑顔からやっと自然に笑ってくれるようになった頃

いつものように病室に入ろうとすると、中から話し声が聞こえて手が止まる

誰だろう…？女の人の声だ

気になって静かに扉を開けて覗くと、ベッドの傍に丸椅子を置いて座り笑っているのは

会社の後輩のミレイちゃんだった

嘘でしょ……いつの間に？
２人で笑い合っているのを遠くから見て、胸がざわざわとした

だってミレイちゃんは私たちが付き合っていることを知っていながらも、私が見てないところで流星にアピールしてた子だ

あの時は流星があしらってくれたから深くは考えてなかったけど、今は訳が違う

「…最悪だ」

漠然とした不安が渦を巻く

随分と親しそうにしているからお見舞いに来たのは一度や二度ではないだろう

何よりも悲しかったのは、流星が私と居る時よりも楽しそうなこと

どうしよう。到底入っていけるような雰囲気じゃない

今日はやめておこうかな…と音を立てずに扉を閉めようとしたところに、耳を疑う言葉が聞こえた

「流星くん」

「ん？」

「これからは記憶が無い流星くんを、私が支えてあげたいんだ。

…駄目、かな？」

「……そんな急に言われても」

そうは言うけど照れ臭そうに笑ってまんざらでもない様子の彼に、眩暈がした

ああ。ミレイちゃんは本気で私から流星を奪う気なんだ

良い方向に向かってると思ったのに、私は何度絶望を味わえばいいのだろう

どこにぶつければ良いのかわからない感情を必死に抑え込み、その場を離れた

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