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ご両親と…?
昔から知ってるから、仲良しなイメージしかないのに
「多分大学とか将来のことやろな」
「そうなん…?」
「おん。あ、望に言ったらあかんでー?Aに言うなって言われてんねん」
頬杖をつきながらゆるく忠告されるけど
…あんまり納得いかない
私、望のカノジョやで?
ちょっとは相談してくれてもええやん……
「やから、多少ピリピリしてても許してやってや?」
「…それって私が我慢しろってことやんな?」
「え……いや、そういうわけじゃ」
なんだか複雑な気持ちになってしまって、流星は全く悪くないのに苛々をぶつけてしまう
ああ…なにしてるんやろ、私
このままじゃもっと八つ当たりしてしまうそうで、慌てて空っぽのお弁当箱を閉じて立ち上がった
「ごめん、昼休み終わるから行くね」
「A」
後ろを通り過ぎようとしたところに強く腕を掴まれる
驚いて流星を見れば、滅多にしない真剣な表情をしていて息を呑んだ
「またなんかあったら、俺に言ってや?」
「…」
「Aは笑顔が一番なんやから」
「……流星」
思わずドキッとしてしまうような言葉を投げかけられて、しばし呆然
……反則やん
こんなん言われたら、誰でも照れてまうわ…
「なーんやその間抜けな顔は(笑)」
「い……いだぁい」
細長い手が私のほっぺを抓る
相変わらず加減のない強い力が痛くて抵抗すれば、くしゃりと顔を崩して笑った
…流星のおかげで、ちょっと元気でたかも
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作者名:tomo | 作成日時:2018年7月19日 0時