Feelings ２ (ページ1)

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必要なのは貴方だけ　(赤）ページ1

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私の幼馴染

…大毅には、付き合って半年の彼女がいる

部活のマネージャーで一個上の先輩。童顔で子供っぽい私とは正反対の、美人で大人びた女性

その人と付き合い始めてからは一緒に登下校することもなくなり、クラスも違うせいか絡むことも少なくなった

今までは一緒にバカなことして笑い合ってたのに、そんな時間もなくなって。…少し。いや、だいぶ寂しい

となりに大毅がおるのが、当たり前の生活だったのに

大毅は……寂しく、ない？私がおらんくても、楽しい…？

太陽のような眩しい笑顔を見せる大毅が脳内に浮かび上がり、小さなため息が出た

「A～」

窓際の席で物思いに耽っていると、親友のエリナが前の席に座って私の頬をぐいんと引っ張る

「いだあーい」

「なーに悲しい顔してんねん！ほら、ご飯食べよー」

にひっと笑ってから机をくっつけるエリナ

……この子に、何度救われただろうか

大毅に彼女が出来たと知って泣きじゃくる私を慰めてくれたのは、他の誰でもないエリナだった

大好きな大毅が傍にいないことは悲しいけど

それでも。それでも、友達や家族がおるから毎日幸せで

これからも、そんな毎日を送ると思っていたのに…………

「Aさんですか？落ち着いて聞いてください

…………ご両親が、交通事故で亡くなりました」

そんな日常は、一瞬で壊された

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