僕は"神様"なんかじゃない～ARS・Sakurai～ (ページ8)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:12,130 hit

08-診察- ページ8

翔side
.
.
.

地獄のような暑さの中

堅苦しい会議を終えた後

(人1)さんに診察をすると呼びに行く為に

病室へ行く事にした。

黒田さんと今頃仲良くしてるのかな？

そう思いながら病室へ足を進める。

.

.

翔「失礼します」

一言、そう告げてから病室に入る｡

すると

途端に聞こえた笑い声｡

翔「お、仲良くやってるね」

黒田「んもう、この子、すごく面白いの」

A「ケイコさんもね、凄く面白いの！」

そう言ってまた、ｹﾞﾗｹﾞﾗ笑い出す2人｡

それはまるで同年代が会話している光景に見えた｡

翔「あ、そうそう。(人1)さん。

検査のほうしますので」

A「今から？」

翔「当たり前です(笑)」

そういうと、しぶしぶﾍﾞｯﾄから起き上がり

髪の毛を束ねる｡

…彼女の髪の毛はとても綺麗だ。

そう思った｡

.

A「ねぇ、検査って痛くない？」

翔「痛くないよ(笑)」

病室を出てから

ずっと同じ質問を繰り返す｡

A「大学病院の時はなんか、変な機械たくさんあったー」

翔「ふぅん」

A「やっと終わったー！って思って病院で数日過ごしたら

ここに来る事になったんだよねぇー」

"もう。患者はもうちょっとﾃﾞﾘｹｰﾄに扱ってよ"

と、頬を膨らます｡

…しかし、それが医局の方針なのである｡

抗う事など無駄以外の何者でもないのだ｡

.