僕は"神様"なんかじゃない～ARS・Sakurai～ (ページ5)

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05-喜び- ページ5

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それから暫く黒田さんと話した｡

今後の治療方針や

薬の事｡

互いの思い出話など…

会話が弾んだ｡

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翔「あ、そうそう｡明日、この病室に新しい患者さんが来るんですよ」

黒田「まぁ…」

黒田さんはあまり表に気持ちを出さない人だが

ﾊﾟｧｯ…っとした笑顔になったような気がした｡

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翔「きっと、黒田さんと気が合いますよ」

黒田「まぁ…話し相手がまたできるわ」

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すると扉から担当の看護師が来て

リハビリの時間だと告げると

黒田さんはもの惜しそうにﾍﾞｯﾄから立つ｡

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黒田「じゃあ…お仕事頑張ってくださいね？」

翔「ハイ。黒田さんもリハビリ頑張ってください」

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そして黒田さんは点滴を引き連れて

リハビリに行った｡

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…正直不安だった｡

残酷な事を言えば

黒田さんと明日来る患者

いつ死ぬか分からない状態に2人とも陥っているのだ

もしかしたら黒田さんも新しく患者と顔を合わせずに

死んでしまうかもしれない｡

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こんな、生と死のはざまを何度も見てきた俺だが

さすがに、気持ち悪くなってきた｡

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とりあえず、病室から出よう｡

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