僕は"神様"なんかじゃない～ARS・Sakurai～ (ページ2)

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02-感覚- ページ2

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…あれ｡

そういえば、今何時だ？

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病院を出るときにふと

そう思った｡

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最近､時間感覚がおかしくなっている｡

まぁ、職業上仕方の無いことなのだろう…

携帯を開くと

最後に仮眠をとった翌日の

夜中の2時だった｡

翔「電車は無理か」

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どうしようか…

ﾀｸｼｰでも拾うしかないか｡

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そう思って病院を出ると

翔「日向…看護師長…？」

ひっそりと木の陰に居た看護師長｡

日向「あら、櫻井先生｡夜分までお疲れ様です」

そうにっこり笑う｡

看護師長はもう50を超えているが

とてもそう見えないほどの美貌の持ち主だ｡

翔「看護師長こそ、ここで何を？」

日向「いえ…さっき人を看取ったばかりなので…

もの思いにふけっているのですよ」

そう……か…

翔「人を看取るとはとても悲しい事です｡

…が、それかいい火種になるといいですよね」

日向「そうね…(笑)

それより櫻井先生は帰らなくてよろしいの？」

翔「…ぁ。

では、失礼させていただきます｡」

そう言って看護師長と別れる｡

『風邪を引かないように』

なんて言葉は看護師長に無用な事は

この病院の誰もが知る事である｡

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