運命信じます宣言2(JW 赤緑) (ページ1)

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「ほんじゃ、シゲお疲れ様ってことで、かんぱい〜」
「えへへ、かんぱーい」

お酒を1口飲み、「いただきます」と料理に手をつけ始めるシゲ。

「うまーー！！！！うまーい！！！ひあわへ」
「ちょ、褒めて貰えて嬉しいけど喉つまらせんでや？」
「だいじょーぶ！」

こんななんちゃってパーティでも相当嬉しいらしく、いつもよりはるかにテンションが高い。

こんなにハイテンションで、さらにお酒まで入れて大丈夫なんかな？
酒が飲めないと言っても両親が飲んでいたから、変に陽気になった彼らの世話をさせられた時を思い出して少し心配になる。

「神ちゃん？食べよーや」
「あ、うん…いただきます。」

まあ疲れてるやろうし、酔っても酒癖そんな悪ないって言ってたし…そもそも酔う前に気持ち悪くなるって言ってたし。
ベロベロになったら俺が介抱すればええか。

そんなことを思いながら、俺も料理に箸をつけた。

．

…やってしまった。そう思わずにはいられない。

目の前にはほぼ空になった皿と、何本か空いた酒の缶、そして…ヘラヘラ笑っているシゲ。

「かみちゃん」
「はい」
「いしししし〜かわええ」
「もうわかったって…」

さっきからずっとこの調子で、陽気に俺の名前を呼んでは「かわいい」と一言添える。ちなみに、無視すると「おい」と怒ってくるので今はこうして「はい」とテキトーに応答している。

酔う前に気持ち悪くなる、と聞いていたはずなのに…と楽しそうなシゲを見ながらこっそりため息を吐く。
そういえば、俺の親も酔い方は基本ワンパターンだったが、ごく稀に体調やメンタルによってそれが変わる時があった。今のシゲもそうなのかもしれない。

「えへへ、かーみちゃん」
「……はい」
「むすっとしちゃって。ほっぺたかわい、」
「、つつかんといて」

それでも、酔っているとはいえ仮にも自分を好いている…しかも振った相手にこんなに「かわいい」と言って、なんて罪なやつなんだろう、この重岡大毅という男は。

俺を振っているのだからその気がないなんて100も承知なのに、その言葉だけで心がドキドキで満たされてしまうのだ。顔中に熱が集まってしまう。