伊東健人との、優しい恋

15話　読者目線 ページ17

伊東さんはカーテン開けてから、かたまった。え、何?私も嬉しくて笑ったけど、あわてて笑顔を引っ込めた。
私は、クシャッっと笑った顔が、なーんか子供っぽいらしいのだ。だからいつも微笑むだけにしてるんだけど、、、だって、もう、27歳だし。もっとこう、、、大人っぽく、ね!!







かたまったままで、伊東さんはカーテンのところで立ち止まってる。、、、?






A「伊東さん、、、?」

そこで、やっと伊東さんが気づいた。





伊東 「あ、えと、、、こんにちは、、、?」





何で疑問系?でも可愛い。





A「ふふっ、、、何で疑問系なんですか、、、笑笑」









最近、ファンの方が言ってる「伊東健人可愛い」が、何となく共感できる。私、ただ伊東さんとの距離が近いファンなのかな、、、伊東さんのガチ恋勢だよね、、、好きな人にとって特別でありたい。でも、多分それはみんな同じだよね、、、





フッと、伊東さんが思い出したように言う。



伊東 「あ、一昨日は、、、目、逸らしちゃって、、、すみません、、、」




そんな、、、!!伊東さんが謝ることじゃない、、、!!それに、思い出したくなかった。
涙が出そうだけど必死にこらえて、私は応えた。




A「あ、いえ、、、!!全然、、、。、、、彼女さん、美人ですね。」




最後の一言を言ってから後悔した。
勝手に決めつけてそれを伊東さん本人に言っちゃった、、、!!それに、多分ちょっといやみっぽかった。でも、伊東さんはキョトンって顔してる。





伊東 「あの、、、僕、、、彼女いなくて、、、」





え、?ホントに!?だって、あれ、どう見たって恋人同士だ。それに美人だし。ウソ?でも、、、伊東さん、ウソつく人じゃないよね、、、





A「え、あ、そうだったんですか!?、、、失礼しました!!」







違ったんだ。え、じゃあ、、、伊東さん声優さんだから、、、仕事仲間とか、、、?





あ、完全に私の勘違いだったんだ。すごく安心。





30分くらい話して、伊東さんは帰った。会話のなかでさりげなく聞くと、既婚者でもなかった。

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