謳歌32 息子だから ページ36
地下を進んですぐ、先程までの｢音｣が｢声｣である事に気付いた
『さァ、ここよ〜』
ギィィと扉を開いて部屋に入れば、そこには
「もう殺してくれェ゛！！」
「痛てぇよォ゛…！！」
「ギャァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ！！！」
指の無い男。目の無い男。四肢の無い男。内臓がないぞｳﾞｯｳﾞﾝ！！(作者の戯言)
そこには自分達が殺すはずの男達が、ほぼ全員何かしらの部位を無くして居た
＿＿＿中にはギリギリ"人の形"をしている者もいる
「これは……！！」
『あ〜それと、はいコレ〜』
そう言ってAがルッチに渡したのは、血なまぐさい一冊のノート
中を開いてみれば、自分が聞こうと思っていた密告者の名前やその他の情報が全て記されていた
『二人とも疲れてるでしょ〜？だから私が先に聞いておいたの〜。多分聞き逃しとかは無いと思うけど〜…あったらごめんなさいね〜』
少しも笑顔を崩さず、ただ淡々と述べるA
ルッチは血が出るほど手を握りしめた
「…あなたの手を…おれは汚させてしまった…！！」
本来ならば暗殺者である自分がやる事を、愛するAにやらせてしまった。それが何よりも悔しいルッチ
＿＿＿しかしAはたかが拷問くらいどうってことない。何故ならば創造主となる前、神天人が死ねないのをいい事にいくらでも遊ばれ、そして自分も同じように人間で遊んで来たから
『ルッチ〜、あなたと私の今の関係は〜？』
「…？母と……息子でしょうか」
『そうよ〜。親である私は、あなたとその仲間の失敗を許すべきだし、何かあった時支えるのが親でしょ〜？だからあなた達は』
＿＿＿安心して任務に行きなさい
その一言で、二人がどれほど救われただろうか
今回Aがいなければ確実に二人は死んでいたし、潜入任務も失敗していた
「はは…！A様は凄いのォ…。随分と胸が軽くなったわい」
「もう二度と…A様の手を汚させないよう、負けないよう強くなります。ッだからあなたは＿＿＿」
＿＿＿そのままでいてくれ
ルッチはAを強く抱きしめ、懇願するように言った
.
三人は地上に戻り、Aが地下を全て潰してこの件は幕を閉じた
「……そう言えば今は何時じゃ？」
『ん〜？朝の9時半よ〜』
「なッ！」
時間を聞いたルッチとカクは一瞬で準備を整え、ガレーラカンパニーへと走っていった
『ふふっ、行ってらっしゃ〜い。頑張ってね』
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こけこっこ - あーーーー ｽｩ(息を吸う音) すきぃぃぃぃぃぃーーーーーー！！！！！！！！！っっっ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 「頭に芋けんぴついてる」で腹筋がしにますた (2020年11月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - おふくろを連発されることがここまで腹筋にダメージが与えられるとは知らなかった (2020年11月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
Blue purple(プロフ) - おふくろの味ネタが1番好き。心臓持ってかれたわ (2020年4月3日 17時) (レス) id: a9b70a7a10 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - サ○エでございますでワシ掴みされてからの神作品でした。これからも頑張って下さい！ (2020年3月31日 9時) (レス) id: 922f0caa1e (このIDを非表示/違反報告)
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