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亮「出来るだけ力は最小限にしよう、約束守れる？」
私のわがままに折れてくれた阿部ちゃん。
いつも阿部ちゃんは私の味方をしてくれる。
「うん、わかった！ありがとう」
横の辰哉はまだ不服そう。
十六夜でなければ自分でどうにかしてただろうから
余計に不満なんだろうな。
「辰哉も心配してくれてありがとね」
辰「ん、お前らは無茶しすぎるから、自分を大切にしろよ」
そのお前"ら"には誰が含まれるんだろうな、と頭の片隅で思う。
おばあ様かな、それとももっと昔の･･･。
いや、今はそんな事考えてる場合じゃない。
早くあの争いを止めなきゃ。
「阿部ちゃん」
亮「うん、A、手繋げる？」
彼の大きな手が私の手を包み込んだ。
自分の体の中心部分に意識を集中させて力を溜める。
大丈夫、絶対絶対上手く行くよ。
あれ以来、頑張って力をコントロール出来るよう頑張ったんだから。
「阿部ちゃん、お願い」
亮「了解、いくよ」
阿部ちゃんの「いくよ」の合図と共に、溜めていた力が無くなっていくのが分かる。
まだ、まだ。
まだダメ。集中して。
少しずつ、少しずつ力を使うんだよ。
亮「A、いい感じ」
阿部ちゃんが力の出し具合を教えてくれるおかげで、上手くいっている。
このままいけばちゃんと、無理せずに終われるはず。
「いける、これなら大丈夫そう」
でも、
そう安心した矢先に
遠くで康二の「さっくん！」と叫ぶ声が聞こえた。
「･･･っ、ダメ！！」
私は繋いでいた阿部ちゃんの手を無意識に強く握り
次の瞬間、一気に体の全ての力が抜け。
意識を手放していた。
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綾音さん(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！このお話とても好きなのでまた更新を気長にお待ちしてます😌✨ (2023年2月27日 0時) (
レス) id: 234acb1ed5 (このIDを非表示/違反報告)
もたな(プロフ) - おーがさん» 今更ながら、コメントありがとうございます。とても励みになります。 (2022年9月16日 10時) (レス) id: 29edbecb92 (このIDを非表示/違反報告)
おーが - このお話面白いです！更新気長に待ってます😄 (2022年8月9日 15時) (レス) @page10 id: 833f1ede54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もたな | 作成日時：2022年7月2日 12時
