マッシュルの世界に転トリしたのだが初っ端から詰んでる件

足枷嵌目られた状態で立ち上がるって何だろう(虚無) ページ16

なんやかんや一緒に行くことなった



が、まあご存じの通りレモンちゃんは躓いたりインプ？に群がられたり足引っ張られたりと……


可愛いから良し




「待ってくださーーい。私をおいていかないでくださ〜〜い」


「……効率的ってなんだ…？」




マッシュ君にこれ云わせるレモンちゃん逆にすっげえな……





「うああああああ」





途端、どこからか叫び声



急がねば、と言って走ろうとするマッシュ君をレモンちゃんが手錠と足枷で拘束した





「なんじゃこりゃ」


「…ずっと。ずっと騙しててごめんなさい…。諸事情によりゴールさせるわけにはいきません。足止めさせていただきます」


「諸事情って」


「いっ…言いたくないから諸事情なんです！！」


『それもそうだ』





でもつい聞いちゃうよね、うん


てかなんで私は枷はめられてないんだ

なめられてたりする？？


あ、私は別にクロ先に嫌われてないのか




と思っていると、いつの間にか立ち上がっているマッシュ君


足枷はめながらどうやって立つんだろ、え、怖




「悪いけど、僕にも諸事情があるんだ」





はわーーーーー！！



バキン！って、善い音したなあ……




「じゃ」


『あ、じゃあ私も』






そういってマッシュ君の後を追いかける


あ、来ちゃって大丈夫なんだっけ？




『マッシュ君！！』




私の前を走るマッシュ君に声をかけると、走りながらもこちらを振り返った




「なに？」


『さっきの子、助けに言ったほうっがいいと思うんだけど』


「……」





そういうと、何も言わずに立ち止まるマッシュ君


正直、時間がもうあまりない

いざとなったら私一人で





「行くよ」





かんがえていたところで上から声が聞こえる


マッシュ君のその言葉に笑顔になりながら、言った




『うん！』

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