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「違う。からかってない。本気。Aちゃんのこと、知りたいって思った。Aちゃんが何を抱えてて、何を思ってるのか、知りたかった。半分持って、少しでも楽にしてあげたかった。Aちゃんの側で笑って、Aちゃんのほんとの笑顔を見たかった」
いつもよりずっと真剣で強気な神木さん。
…私は、信じていいのだろうか。
一言で言えば、不安。
私の劣等感等の主な原因は神木さんだ。神木さんと一緒にいても、それは強くなるばかり。そしてそれを本人に言えるほど、私は強くない。
沈黙が続く。痛む頭で必死に考えた。
「…時間を、ください」
声が震えないように、静かに言った。
「わかった。待つよ。Aちゃんが気持ちの整理つくまで待つから」
いつまででも待つよ。
そう言って、あの顔で微笑んだ。
なぜか、嫌な気はしなかった。
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鼎(プロフ) - 自称 神木隆之介様 依存症さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2016年5月18日 6時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
自称 神木隆之介様 依存症(プロフ) - この小説大好きです!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2016年5月18日 0時) (レス) id: dbd5180fdd (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すずやさん» ありがとうございます!のんびり更新ですが頑張って更新していくのでよろしくお願いします(^O^) (2016年5月14日 0時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
すずや - すごい面白かったですー。更新楽しみにしてますー! (2016年5月13日 23時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鼎 | 作成日時:2016年4月12日 22時