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『わたしのこと、嫌い？』
『不安にさせないでよ…』
『わたしがどれだけあなたのこと好きかわかってないでしょ？』
ほぼ、一発OK。テイクを取るとしても、私以外の誰かに直しが入ったりしただけで、本当に私は何も言われない。
表情は変えない。わたしはマリだ。何度何をしてもマリの行動原理は同じなのだ。毎回違うことをしても、マリの気分なのだ。
『苦しいの。苦しくて…わからなくなる』
『言葉であらわせらるほどわたしのこころは単純じゃないの』
『あなたにはわからないでしょ？』
そうやって言葉をぶつけてきた。今までは。
トウマが好きで好きで仕方ない。好きなんて言葉じゃ足りない。愛してるなんて言葉じゃ足りない。
だから、わたしの持てる全ての言葉の中で、一番わかりやすく愛の大きさを伝えるために最適な言葉は、"殺したい"。許されるのなら、殺してしまいたい。
どこかであの人が演じた役が言っていたように、殺すことと愛することは同じなのだ。
その言葉は、私の中では、とてつもなく大きな価値がある言葉なのだ。
『君の重たいところも含めて、君が好きなんだ』
いつか、そんなことを言ってきた男がいた。
『わたし、束縛しちゃうよ？きっと、苦しくなるよ？』
『出来るだけ答えるよ』
そう言ったくせに、一ヶ月で逃げ出した。
殺したいくらい好きだったのに、殺したいくらい腹が立った。
結局何もしなかったけど、今でも思い出せば腹が立つ。わたしはしつこい女なのだ。そう育ってしまったのだ。
トウマにだけは嫌われたくなくて、必死に"めんどくさくない女"を作った。感情を表に出さないように、腹の中だけがどんどん真っ黒になっていった。
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鼎(プロフ) - 自称 神木隆之介様 依存症さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (2016年5月18日 6時) (
レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
自称 神木隆之介様 依存症(プロフ) - この小説大好きです!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2016年5月18日 0時) (レス) id: dbd5180fdd (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すずやさん» ありがとうございます！のんびり更新ですが頑張って更新していくのでよろしくお願いします(^O^) (2016年5月14日 0時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
すずや - すごい面白かったですー。更新楽しみにしてますー！ (2016年5月13日 23時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼎 | 作成日時：2016年4月12日 22時
