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「みんな彼女いたっけ?」
「いない」
「いない」
「いない」
「太鳳ちゃん爆弾投げたね。好き」
爆弾を平気でかわす男性陣。守りが固い。
「えーじゃあ私立候補しようかな〜」
「太鳳ちゃん遊んでるでしょ」
「わかる?福士くんこの前共演したし、どう?私なんて」
「やめてください」
「Aちゃーん、振られちゃったー!」
「太鳳ちゃん振るなんてありえなーい!こんないい物件他にありませんよお客さん!!」
「誰が客だ!」
「福士くんもマサとちょっと同類だね、楽しい」
「何それどういう意味。ってなになになに腕絡めないで合コンのノリかよやめろってマジ当たってるよ?いいの?」
「当ててるの〜役作り付き合って」
あんまりにもマサが面白いので、次回の役の役作りにかこつけていじめる。マサの焦り方が可愛くて面白い。
「次の役何?」
「ビッチ」
「……」
なるほど、という表情のみなさん。なるほどじゃないよ。
「ぽい?」
「上目遣いがもろビッチ」
「いい感じ〜」
「俺でやるのやめてくれない!?」
「いいじゃん友達でしょ。ていうか志田ちゃんは?」
このままだと私が負けそうだったので腕を絡めたまま話を逸らす。ずっと気になっていたけど、志田ちゃんはまだ来ていない。。
「さっき連絡きて、あと5分くらいで着くって言ってたからそろそろ来ると思うけど…あと一人連れてくるって」
太鳳ちゃんがそう言うとタイミング良く襖が開く。
「ごめん遅れた!こっちの仕事終わらなくて!」
「あ、すみません!突然お邪魔したのに遅刻して!」
「おー来た来た。その辺適当に座って」
「こんばんは、待ってたよ〜!」
ああ、ものすごく気まずい。
手遅れかもしれないけど、スルリと手を離し、マサと距離を取る。
「どうしたのAちゃん、突然大人しくなったネ"」
「うるさい」
マサに腹パンをお見舞いしてウーロン茶に口をつける。
「久しぶりだな、隆」
「タケちゃん久しぶり〜」
志田未来が連れてきた、こっちの仕事と言いながら指をさした人。
それは私が、今、世界で一番会いたくない人。
「あ、志田ちゃんに連れてこられました、神木隆之介です〜」
帰りたい。
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鼎(プロフ) - 自称 神木隆之介様 依存症さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)のんびり更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2016年5月18日 6時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
自称 神木隆之介様 依存症(プロフ) - この小説大好きです!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2016年5月18日 0時) (レス) id: dbd5180fdd (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すずやさん» ありがとうございます!のんびり更新ですが頑張って更新していくのでよろしくお願いします(^O^) (2016年5月14日 0時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
すずや - すごい面白かったですー。更新楽しみにしてますー! (2016年5月13日 23時) (レス) id: eddc991718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鼎 | 作成日時:2016年4月12日 22時