同じ世界 ２【神木隆之介】

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それからまさかとはよく一緒に飲むようになった。
マサも私ほどでは無いけれどお酒を飲むから、私も飲みやすい。

「Aちゃん彼氏いないの？」
「いたら今マサと飲んでないんだけど」
「だよね〜…ごめんって痛い痛い痛いギブギブギブ！！！」

笑うから、スネ蹴ってやった。
腹立った。

「マサもいないくせに」
「俺はいいの」
「なんで？意味わかんない」
「Aちゃんはまだ若いでしょ？今のうちに遊ばなきゃ。いくつだっけ？」
「…21」
「！？」
「え！？」
「いやそんな若かったの！？」
「え、うん」
「嘘でしょ！？童顔なだけで24、5くらいだと思ってたんだけど！」
「デビューは18」
「え！？大学は！？」
「行こうと思ったけど、辞めた」
「なんで！？」
「スカウトされたから」
「！？」
「東京の大学のオープンキャンパス行って、終わってから外歩いてたら声かけられた。高校生ですって言ったら卒業したら働かないかって。なんか作りたい映画の、登場人物のイメージピッタリだったんだって」
「凄いな…」
「まあ、私だから？」
「そういうとこ若いね…好きだよ、そういうとこ…」
「引かれた」
「引いてないよ」

意気消沈したマサ。面白い。
私もそういうとこ好きだよ。

「てことは、7歳年下…？俺が中一のとき小一？嘘だろ…」
「マサおじさんだ」
「まだおじさんじゃない！」
「へ〜、へ〜、ふ〜ん」
「なんだよ！」
「かわいいね、マサ」
「…嬉しくない」

照れ隠しに口元を隠す仕草が、とてもかわいい。
きっとあの人のこういう仕草も、かわいい。
こうやって無意識に考えては、自己嫌悪に陥る。

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