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「あの子がなんで神木くんを避けているのかは、私から話すわけにはいかないので気になるなら直接聞いてください」

さっきより少しだけ冷めた声色で坂下さんは言った。

「Aちゃん、色々考えすぎて、パンクしやすいんです。だから普段私達が考えないようなこと考えて…私達も考えるけど、Aちゃんはその気持ちが人一倍強い」

それを受け止められる覚悟があるなら、聞いてみればいいと思いますよ。

そう言った坂下さんの表情は固くて、どうやっても俺のことを応援しているようには見えなかった。
この顔は確実に皮肉。無理だと思っている。
本当に、これ以上踏み込むつもりなのかと、言葉の裏に隠している。

「ごめんなさい。Aちゃんと話をさせてください」

頭をさげた俺を見て、坂下さんはため息をついた。

「…Aちゃんが壊れたら、神木くんのせいですから」

冷たく言い残して、坂下さんは帰っていった。
本当は俺に諦めて欲しかったんだろう。
ため息をついてから少し間があった。
何か言葉を探していたんだと思う。結局、何も見つからなくて帰っていった。
きっと帰り道で荒れている気がする。

心の中で坂下さんに謝って、ベッドの近くへ移動した。





Aちゃんが笑ってくれた。少しだけぎこちないけど、綺麗な笑顔だった。

今聞いたら、駄目かな。

本能的にそう思ってしまった。
今、Aちゃんが俺の前で笑っているのは、Aちゃんが落ち着いているということだろう。
坂下さんは言った。
Aちゃんが壊れたら俺のせいだと。
Aちゃんが落ち着いているのに、俺の勝手な気持ちでそれをひっくり返すことが許されるだろうか。
許されるはずがない。
坂下さんがなぜ俺に諦めて欲しかったかを考えれば、そんな軽率なことはできない。

聞きたいという衝動を必死に抑えた。

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設定タグ:神木隆之介 , アミューズ , 俳優   
作品ジャンル:タレント
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mari(プロフ) - 鼎さん» わかりました!!ありがとうございます。 (2016年4月8日 0時) (レス) id: 0155b92c5f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mariさん» オリジナルの苗字は使用していません。読者様に自由に設定していただけるようになっています。ですので、主人公ちゃんには苗字の設定をお願いします! (2016年4月5日 6時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
mari(プロフ) - 物語に使われているオリジナルの苗字ってなんですか? (2016年4月5日 0時) (レス) id: 0155b92c5f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 由璃香さん» 嬉しいコメントありがとうございます!のんびり更新ですが完結まで頑張りますので、これからもこの作品をお願いします! (2016年4月3日 17時) (レス) id: 50123c4a48 (このIDを非表示/違反報告)
由璃香 - この小説、凄く面白いです!文章がとても綺麗で感動しましたっ!感情が複雑なのに理解しやすくて読みやすくて…。更新頑張ってください!楽しみにしています! (2016年4月3日 15時) (レス) id: 3786959345 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年1月9日 8時

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