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15.気になる友人 ページ15

「こんなに血が美味しいと感じたのは司くんが初めてなんだけど……」


類は首をかしげる。


すると、司が思い付いたように口を開いた。


「……わかったぞ!オレがスターだからじゃないか!?
スターの血は上手いに決まっている!!」


司は自信満々に胸に手を当てる。


「フフ、そうかもしれないね。」


類はそう言って司に優しく笑った。



すると、司が類に尋ねた。


「…そういえば、明日から休みだが、吸う場所はどうするんだ?」


「そうだねぇ…休みの日は、適当に二人きりになれる時間を見つけて吸うことにしようか。」


「そうだな!明日は練習もあるし、少し早めに来たらいいんじゃないか?」


「うん、そうしよう。」


二人は明日の予定を確認すると、時計の方を見る。


「……それじゃあ、そろそろ教室に戻るぞ!」


「ああ。」


司はドアの前まで行くと、振り返り類の方を見る。


類もドアの前まで来ると司に言った。


「……あと、前に言っていた僕の友人の吸血鬼だけど、また月曜日に会えるみたいだよ。」


「そうなんだな!………やはり同級生だったりするのか……?もしかして、オレのクラスの中に………」


…というか、よくよく考えると類に友達がいること自体が驚きだな……


「さあ、それはどうだろうね?」


類はそんなことを話しながら、教室の鍵を開ける。


「むむ……やっぱり教えてくれないんだな…」


そして二人が教室を出ると、再び鍵をかける。


「フフ……じゃあ、僕は職員室に鍵を戻しに行ってくるから、司くんは先に教室に帰っていてくれたまえ!」


類はそう言うと走り出す。


「お、おい…!類っ!!」


類は司に応じることなく、小走りで職員室の方へ向かっていった。



はあ……類って奴は、急いでたんだとは思うが、本当に自由な人間だな…




…いや、人間じゃないか…

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れいん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!!これからも更新頑張ってください!楽しみです!!! (2022年6月17日 21時) (レス) @page15 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
える - 天才だなんて、そんなことないですよ!でも、好きだと言って下さってありがとうございます。最近更新出来てなくてごめんなさい…。頑張ります! (2022年4月4日 16時) (レス) id: f47f77b793 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊すぎてキュン死した - 初コメ失礼します!好きです!!((唐突 主様天才なんだなって思います、無理なく更新頑張ってください! (2022年4月1日 0時) (レス) @page15 id: c23217a783 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年6月16日 0時

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