１.あれは一体……？ ページ1
司視点
オレは天馬司！スターになる男だ！！
そして、そのスターは今何をしているかというと、ちょうどショーの練習が終わったところだ！
「司く〜〜んっ！！」
声が聞こえてきたかと思うと、えむが何処からともなく突進してきた。
「っおう……えむかっ！急に突っ込んでくるな！驚くだろう！！」
「えへへっ！でも、今日も練習頑張ったね！」
「…ああ、そうだな！」
今日も、いつもと同じように夕方まで練習をし、皆が家に帰ろうとしていた。
「いやぁ、司くんのおかげで、仕掛けのチェックがとても上手くいったよ。」
と、近くに来た類が怪しく笑う。
「はぁ！？オレはものすごく怖い思いをしたんだぞ！？」
そうだ。
何がとは言わないが、今回は特にヤバかった。
「でも、やられてるときの顔、すごい面白かったよ。」
類の隣にいた寧々が、苦笑混じりにそう言う。
「おいっ！！寧々まで！！」
「類くん〜！司くんがやってたやつ、あたしもやってみたいな〜！」
えむは、司のとてつもなく不機嫌そうな顔なんて気にも留めず、目をキラキラさせて言った。
「ああ、もちろんだよ！そのときは、司くんにももう一度してもらおうか。」
おい、類。今なんて言った。
「おお〜！！いいねいいね〜！」
「うんうん。」
「ああ…もうこの話は終わりだ！！ワンダーランズ×ショウタイム、これにて解散っ！！」
司は、無理矢理に話を終わらせ、皆を解散させた。
「…フフ、そうだね。そろそろ遅いし帰ろうか。」
「ああ！その通りだ！！」
そうして四人は、笑いながらワンダーステージを後にした。
帰り道に類と話しながら歩く。
「今日のは流石にもう止めてくれよ？」
司は、心配そうな顔で言う。
「まあ、…それは明日のお楽しみだね。」
「おい！！どういうことだっ！！………」
…今一瞬、類が笑ったときに、長い犬歯が見えたような気が……？
「……司くん、どうしたんだい？僕の顔に何か付いてるかい？」
「……っああ、なんでもないぞ！！…それじゃあ、また明日だな！」
「…ああ、またね司くん。」
そう言って誤魔化して、類と別れた。
……それにしてもさっきの、一体何だったんだ？
あの犬歯………まるで、吸血鬼…みたいだったな。
……………気のせいか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいん(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…！！これからも更新頑張ってください！楽しみです！！！ (2022年6月17日 21時) (
レス) @page15 id: f3ef94bb07 (このIDを非表示/違反報告)
える - 天才だなんて、そんなことないですよ！でも、好きだと言って下さってありがとうございます。最近更新出来てなくてごめんなさい…。頑張ります！ (2022年4月4日 16時) (レス) id: f47f77b793 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊すぎてキュン死した - 初コメ失礼します！好きです！！((唐突 主様天才なんだなって思います、無理なく更新頑張ってください！ (2022年4月1日 0時) (レス) @page15 id: c23217a783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2021年6月16日 0時
