【名探偵コナン】世界でたった一人の大切な人

シナリオ　※ ページ15

『……少しいい？スコッチ』


「どうしたんだ？」


『組織が、私の家に住んでいる者を疑っているの。』


「俺、か...」


『そ、私もバレるのは避けたい。だから公安に戻っていいと私は思う。シナリオは考えてあるの』






聞いてくれる...？







『まずギムレットに捕まり、銃弾を受けたが懐に入っていた物が銃弾を止めてくれて何とか生きており、そのまま死んだフリをしていたら爆弾で殺されそうになった。だが、スコッチは死んだとギムレットは思い込み、縄で縛らず爆弾を倉庫に置いたらそのまま帰っていった。なんとか逃げ出した瞬間、爆発が起こり、自分は生き延びていた。で、どう？』



「分かった。が、爆弾で殺されたのなら爆発が起きてるはずだ。組織の情報網はすごい。すぐにバレるんじゃ……」



『大丈夫。いざという時のために、君に体格が似た男を気絶させて爆弾が置いてある倉庫に置いた。君と別人とは絶対にわからない。


公安にはバレないように下っ端の組織の奴を縛り付けたって言えばいい。そして、私のことだけど絶対に言わないで。特に松田にはね。分かってるでしょ？』


「……………分かった」


『あとね、疑ってるって言っても貴方がスコッチなんじゃないかっていう疑いじゃなくて、一緒に住んでるやつに何かあるんじゃないかっていうことで疑ってるの。もしそれからスコッチのことに繋がっていったら危ないから念のため。


…………今まで、手伝ってくれてありがとね』



「いや、感謝するのはこっちの方だ。お前がいなければ俺はとっくに死んでいる。組織のことも教えてくれたしな」



『貴方の立場からしたら複雑でしょ？犯罪者から助けられたなんて………感謝なんかしなくていいよ。

どうせ捕まるんだから』



「………………」



『これからも連絡するよ。組織のこととか。安心して。私のことは絶対に...』


「教えない。だろ？悟らせないさ」







よかった...







「じゃあな」



『うん。またね』

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