同級生の弟:亜生 ページ8
「Aちゃん」
『ん？』
「はよ付き合うてや」
『なんでや』
友達の弟。お兄ちゃんの友達。お互いに そうとしか思ってなかった。
小学校から中学校、高校とずっと同じ学校だった幼馴染兄弟。
兄の昴生とは同級生で小学校の頃からずっと仲が良く、その繋がりで弟の亜生とも話すようになって
高校を卒業した今でも 顔を合わせている。
「だってまたウチ来てるやん、僕に会いに来てんのやろ？」
『昴生と遊びに来てん
おばちゃんも良くしてくれはるし』
その肝心の昴生は丁度私と入れ替わりでコンビニに行ったらしく、まだ現れない。
「兄ちゃんおらんのにこの家おる理由とか、僕と一緒におりたいからしかないやん！」
『昴生待ってんねんて 笑』
「兄ちゃん帰ってくるまで で良いから僕と遊んでや」
『えー、だって亜生ゲーム弱いもん…』
ｺﾝｺﾝｯと扉をノックする音が聞こえる。「はいんで〜」とだけ言って御盆を持ったおばちゃんが部屋に入ってきた。
「お菓子持ってきたよ」
『わ〜おばちゃんありがとう〜！』
「ごめんなあ折角来てくれたのに昴生出掛けてて」
『全然！
絶対また遠い方のコンビニ行ってるやん』
「連絡してみたら？すぐ帰ってきてくれるんとちゃう？」
「もうおかん、いらんこと言わんとってぇや」
『あははっ 笑
亜生と話してるのも楽しいし、連絡せんとく』
「そう？ならええねんけど。
そろそろ亜生の顔怖いから戻るわ、ゆっくりしてって！」
『ありがとう！』
おばちゃんは亜生の顔をニヤニヤして見ながら部屋から出て行った。
『あ、これ亜生も好きなやつちゃう？』
「Aちゃんの方が好き」
『…お菓子と比べられても、嬉しないよ』
「…！そんなん！1番好きに決まってるやん！」
『ふふ、かわい。ありがとう』
「…可愛いとか…言わんといて…」
亜生が悲しそうな顔をしたと思ったら 階段をドタドタと走る音が聞こえた。バン ッと扉が開いて、少し息が上がった昴生が居た。
『んーおかえり』
「ただいま
亜生おるやん」
「そら おるやろ、僕の家でもあんねんで？」
「A来てへんかったら俺の部屋なんか来うへんくせに」
「…ていうか、遠い方じゃなかったん」
「すぐそこ行った」
『昴生、何買うてきたん』
「あげへんぞ！」
『ケチやな、わけてぇや』
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メロン - すごく楽しく読ませていただきました！お疲れ様でした！ (2021年8月21日 4時) (
レス) id: 9e4038b2f6 (このIDを非表示/違反報告)
kamiii.(プロフ) - ポテチの要請さん» かしこまりました！ (2020年9月19日 0時) (レス) id: abc9b7837c (このIDを非表示/違反報告)
ポテチの要請(プロフ) - kamiii.さん» 返事遅くなってすみません！主ちゃんは標準語でも関西弁でも書きやすい方で大丈夫です！ (2020年9月4日 1時) (レス) id: 494ce2a0d4 (このIDを非表示/違反報告)
kamiii.(プロフ) - ポテチの要請さん» リクエスト有難う御座います！是非お二人とも書かせてくださいー！！主ちゃんは標準語、関西弁、どちらかご希望などありますでしょうか？ (2020年8月28日 13時) (レス) id: abc9b7837c (このIDを非表示/違反報告)
ポテチの要請(プロフ) - まだリクエスト受け付けてますか？もしよろしければラニーの山田さんか祇園の櫻井さんで主ちゃんが嫉妬しちゃう系のお話書いていただきたいです！よろしくお願いします (2020年8月20日 1時) (レス) id: bf9c5ca332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kamiii. | 作成日時：2019年11月7日 23時
