偶然は必然で、運命です[鈴木達央]

２話 ページ3

あれから私はバンド仲間と合流して、音合わせをしていた。

今月末に開催されるバンドフェスに出場するために、オリジナル曲２曲、アニソン3曲を練習中なのだが．．．

そのアニソンというのが

貴「あ〜！OLDCODEXの曲やるの楽しいけど、生演奏見に行きたい！

すぐ隣だよ！行きてーよ！できれば、たっつんの隣で演奏してーよ！」

そう、OLDCODEXのカタルリズム、Rage on、walk

私は個人的にもOLDCODEXの新曲出れば何度も聞いて耳コピしていた。

今ではスラップで弾きこなせるようにもなった

そんな自分よりうまい人なんて五万と居るだろうけど、私はたっつんと一緒のステージに立ちたい

そう想うことが多い

それでひたすらにベースをかき鳴らして練習する日々だった。

まあ、そんな夢物語は叶うこと無いけどね。

今日、ぶつかった男性が鈴木達央さんのソックリさんだっただけだと思うし。

ス「ちょっと失礼するよ！笠原ちゃん！お客さんだよ。なんか急ぎだって！」

いきなり入ってきたのはココのスタジオの管理人の長谷さん。

急ぎの客人とか誰だよ。

貴「はーい、今行きます！」

私を呼ぶ急ぎの客人を不思議に思いながら私はベースをぶら下げたまま来てしまった

長谷さんが立ち止まり相手がいるのが分かって顔を上げると

?「おう、わりぃな。押しかけちまって」

貴「あ、あの、ちょっと待ってください！

あの、今朝ぶつかったのって、まさか

ホントに鈴木達央さんだったの!?」

そう私を急ぎのようで呼んでいた客人は今朝ぶつかった人で

私の大好きな鈴木達央だった

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用語説明です

スラップベース

ベースの弦を親指で叩いたり、指で引張たりして弾く方法

チョッパーとも言う

チョッパーはチョップ(弦を叩く)からきている

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