1話 ページ2
この出会いを周りの人間に聞けば、「必然」あるいは「偶然」というだろう。
最初の頃は私も偶然、必然だと思っていた。
でも、近頃思うんだ。
これは偶然、必然では無くて、【運命】なんだと
運命だと確信する一年前に遡る
〜一年前〜
貴「あ〜ヤバイ!遅刻だー!
OCDのライブが今日近所であるのに!
なんで私達はバンド練習なんだよ!」
ベースを入れたケースを背負いながら自分の加入しているバンドの音合わせに遅刻しそうで全力疾走する私
この日はOLDCODEXのライブがあるというのを一週間前に知った。
こう見えてもOLDCODEXのファンであり、鈴木達央のファンである
一ファンとしてライブがある事を知らなかったのは、いつも自分の住んでいる県よりも遠い都心で行われているために、諦めていたからだ
それで、ライブ自体あることは知っていた。
でも
貴「近所のホールでなんて聞いてないよおお!
しかも、私達が借りるハウスの隣とか!
何て日だよ」
そう言って、そのライブハウスの周辺まで来た
なんとか練習開始には間に合いそうだ。
そう油断して周りに目を向けていなかったのが悪かったようで
ドンッ
何かと勢い良くぶつかり、はじけ飛ぶ私の体
そのまま後ろに尻もちを着く
貴「っいてて、ゴメンナサイ、急いでいた物で、不注意でした。
ホントゴメンナサイ」
砂埃を払い、ベースが無事か確認した後、相手に謝る
?「ん、いや、俺は大丈夫だけど、そっちは大丈夫か?
かなり吹っ飛んでたけど」
そう言って手を差し出して立ち上がらせてくれた男性
でも、どっかで聞いたことのある、少し掠れた声に記憶を辿る
貴「あ、すいません、有難うございます。大丈夫です。」
そういい、顔を上げると相手の被っているキャップから覗く太く凛々しい眉毛
それを見て「あ、私と同じ眉毛」なんて呑気に思ったが、私の眉毛は鈴木達央のファンが自他ともに認めるほど同じ眉毛なのだが
!?
貴「え、あ、すみません。私バンド練習あるんです。ホントすみませんでした。」
私は練習がある事と同時に相手が誰なのか分かってしまった。
それに、これ以上関わっちゃダメだと思い急いで逃げた。
?「おう、がんばれよ」
私は後ろからかけられた声に答えられずに目の前のライブハウスに急いで入った
?「アイツの持ってたのベースだよな」
そんな声なんて聞こえなかった。
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主人公ちゃんは達央さんと同じ濃さ、太さ、形の眉毛
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カエルと月(プロフ) - 翠雨さん» 有り難うございます!直しておきます。ご指摘ありがとうございます (2015年10月30日 9時) (レス) id: aae1361b5d (このIDを非表示/違反報告)
翠雨(プロフ) - 面白いです!たいぞーさんライブでれなかったのかな?wwwあ、1つ気になったんですけどYORKってなってましたけど正式にはYORKE.さんです…(´・ω・`)生意気言ってすみません (2015年10月30日 1時) (携帯から) (レス) id: 1b54fdfd6b (このIDを非表示/違反報告)
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