肆・神様は旦那様【QK】

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｢え！？そうなの？
Aさん、20歳くらいでしょ？｣
びっくりするりぃちゃんの発言に、
ケラケラ笑う河村くん。

｢りぃちゃん、驚くなかれ…
お姉さん…我々よりも年上です！｣

｢え？うそ…失礼ですけどお年は？｣
｢31歳です。｣
｢え！？あ、そうなの？｣
｢AさんはQKのお姉さんとも呼ばれてるけど、
溢れ出す童顔とも言われているの。｣
｢…不本意ながら。｣
ちょっと、河村くん？そろそろ落ち着こう？
ずっと笑ってる。

｢へぇー、…って、ごめんなさいね、
女3人で盛り上がっちゃって！？｣
｢どうぞ、どうぞ。
僕は今日Aさんのお守りで着いてきたので。｣
しれっと、高みの見物を決め込む河村くん。

｢河村さん！逃がしませんよー！
今日はなんたって、
Aさん初テレビ＆夫婦初共演なんですから！｣
ババーンっと、効果音がモネさんの後ろから聞こえる。

｢え？夫婦？｣
｢うん、お姉さんと河村さんはご夫婦で公表済みなの！
今や、若い子たちの憧れの夫婦にノミネートされてる
話題の人達だよ！｣

え？私たち何かにノミネートされてるの？
初耳情報に河村くんを見ると
笑って余裕の表情をしていた。
また知ってたな？？！

恥ずかしくなり、アルコールを流し込む。

｢ねぇ、ねぇ…ちょっとお面外してみない？｣
りぃちゃんがキラキラとこちらを見つめる。

｢え、そんな大した顔じゃないですよ？｣
｢りぃちゃんずるい！
モネもお姉さんのお顔拝見したい！！｣

キャッキャ騒ぐ、りぃちゃんとモネさん。
河村くんは少し困った顔をしている。

｢んー、カメラに映さないのであれば。
おふたりだけにお顔見せますよ？｣

｢OK！OKー！！｣
｢わぁー！お姉さんありがとうー！！｣

カメラに背を向け、半面を外す。

｢改めまして、雑務担当のAです。｣
ニコッと笑う。

｢えー！可愛いじゃん！｣
｢いえいえ、そんな…私の顔面のハードルが
どんどん上がっていく…。｣
｢私、今度お姉さんとお出かけしたーい。
かわいい服めっちゃ着せたい…。｣
｢あわわ、光栄です。
…あんまり見られると恥ずかしいです。｣
私はお面をもう一度つけ、席に戻った。

｢Aさん、髪引っかかってる。｣
｢え、あ、ありがとう。｣
髪を整えてくれる河村くん。

｢尊い…。｣
｢おーい、モネちゃん帰っといでー。
…では、更に深堀！たくさん質問しちゃいますよー！｣
｢はい、答えれる範囲で お答えします！｣

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