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side kwmr

「Aさん…どこにも行かないで下さい、
ずっと僕のそばに居てくれませんか?」

口にしたらそれは、まるでプロポーズのようで、
Aさんもそれを感じた様だ。

彼女は、悲しそうにダメっと小さな声で僕を、自分を拒絶しようとした。

「ここは冷えるから、部屋に戻りましょうか?」
今度は僕が彼女の手を引き、ベッドの上に2人で座り込む。
そして、再度彼女を抱きしめた。

「Aさん、好きです。
だから、僕から離れないで下さい。」

好きだけじゃ足りないくらい、Aさんを愛している。

抱きしめる力が強くなる。

「…河村くん、私なんか好きになっちゃダメ。

…私は、

貴方を利用してしまったの。」

胸の中のAさんが僕の方に顔を向ける。

「あの時、私は貴方のことを可哀想だと思って、
助けてあげて、苦しんでる貴方を見て、
心配もしたど安堵してたの。

私より可哀想な子がいるって。

最低だよね、ごめんね。

今も貴方の好意に甘えてる。
私には貴方を想う資格はないよ。

ごめんなさい、
好きになってくれてありがとう、ごめんね。

私も、好きだった。」

泣く彼女の涙を掬う。
なんで過去形なの?
なんで、一生の別れみたいに慈しむ目で僕をみるの?

自分の事を汚い、卑怯だと卑下する彼女を抱きしめる腕に力が入る。

「Aさん、
そんな事分かってましたよ。

僕のこと可哀想って思ってたの。

けど、僕は貴女が最低と言う行動に助けられました。
それに、本当に利用しようとする人は、
こんなに相手の事を思って苦しまないですよ。

貴女は優しい人です。

改めて言います。

好きですAさん。

…今弱ってるAさんに漬け込んでいる僕は卑怯ですか?」

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檸檬(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます。なんとか完結できました!特に自己満が強い作品だったので皆さんに読んで頂けているか不安でしたが、そう言って頂きとても嬉しいです。亀更新ですが、これからも「神様は旦那様」をよろしくお願いします(*^^*) (2022年6月12日 22時) (レス) @page20 id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - はじめまして、あさこと申します。いつも楽しみに読ませていただいています。「お姉さんとがくせい君」気になっていたので完結してくださり、ありがとうございます。これからも楽しみにしています。無理のない程度に続けていただけると嬉しいです。 (2022年6月11日 21時) (レス) @page27 id: cc644d22e4 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 立夏さん» コメントありがとうございます!「お姉さんと学生くん」…!全て自己満シリーズですが、中でも自己満のお話だったので、そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - あうるさん» コメントありがとうございます!全部拾えるか分かりませんが、ぜひリクエストお待ちしております\(^o^)/ (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年5月1日 22時

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