雑務担当のお姉さんと神様の事実 ページ12
「えーっと…」
とある休日、私はある人と待ち合わせをしていた。
「Aちゃん!お久しぶりです!」
「ちょ!モネちゃん!しーー!」
バレちゃうよ?っと、
手を振り駆け寄ってきたモネちゃんを心配する。
「大丈夫だよ!今日のモネ、テレビとは違うでしょ?」
いつもは可愛らしいイエローカラーを身に纏う彼女だが、今日はモノトーンでまとめたモードスタイル。
「た、確かにそうだけど…。」
マスクとメガネの奥に見える彼女の顔は、
やっぱりテレビで見る彼女で、キラキラと可愛いのだ。
あの収録後、モネちゃんと連絡先を交換した私。
(もちろん、りーちゃんとも交換済)
私の推し、
アーティスト「h-saku」のファンだと知り意気投合。
本日はその「h-saku」のLIVEなのだ!!
FC、一般と外れてしまい泣く泣く諦めていたこの公演。
モネちゃんのコネを使ってしまい、本当にいいのだろうか、
これはファンとして良くないのでは…と、
頭を悩ませていたが、
なななななななんと!
sakuくんから「ぜひ来てください。」
と言って頂き今回拝見させて頂くことになった。
「…私の推しは私を認識してる…?」
「してるしてる!
さっくん、QK動画も見てるらしいよ!」
「モネちゃん、私明日死ぬかも。」
「Aちゃん気持ちわかるけど、
死なない大丈夫!ほら、席につこう!」
来賓席に着くと、
そこにはテレビで見たことある人達がチラホラ…。
本当に私はここにいていいのだろうか?
緊張で爆発しそうだ…。
「はぁ、素敵だった…。」
「同意。」
ライブは圧巻だった。
もう、ずっと、うん、語彙力が…
「…よし、Aちゃん行こう!」
「え?何処に?」
「ふふふー、楽屋挨拶行くよー!」
「え、え!?えー!?…むりぃ、恥ずかしくて無理。」
会えるのは嬉しいが、私はただの一ファン…
本当、虎の威を借る狐、人の褌で相撲を取る状態。
他のファンに申し訳ない。
「だーめ!さっくんに連れてきてって
言われてるんだから!ほら、行くよー!」
「む、むりむりむりぃーー!!」
私の叫びは虚しく、モネちゃんに手を引かれ
私は推し様の「h-saku」の楽屋へ連れていかれたのだ。
「ねぇ、一般人がいいの??本当にいいの?」
「大丈夫だよー。Aちゃん、心配しすぎ!
なんなら、一般人よりは有名だからね?
QKのお姉さん?」
「え、まぁ、まぁ…。」
「ほら、入るよ!覚悟決めて!」
私は深呼吸をし、
服の中にある指輪の付いたネックレスを握りしめる。
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檸檬(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます。なんとか完結できました!特に自己満が強い作品だったので皆さんに読んで頂けているか不安でしたが、そう言って頂きとても嬉しいです。亀更新ですが、これからも「神様は旦那様」をよろしくお願いします(*^^*) (2022年6月12日 22時) (レス) @page20 id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - はじめまして、あさこと申します。いつも楽しみに読ませていただいています。「お姉さんとがくせい君」気になっていたので完結してくださり、ありがとうございます。これからも楽しみにしています。無理のない程度に続けていただけると嬉しいです。 (2022年6月11日 21時) (レス) @page27 id: cc644d22e4 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 立夏さん» コメントありがとうございます!「お姉さんと学生くん」…!全て自己満シリーズですが、中でも自己満のお話だったので、そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - あうるさん» コメントありがとうございます!全部拾えるか分かりませんが、ぜひリクエストお待ちしております\(^o^)/ (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年5月1日 22時