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周りには聞こえないボリューム。
だけど俺にはしっかりと届いていて、
思わず驚きの声が漏れた。
「…え？」
「からかってる訳じゃないから。マジの本心ねこれ」
「え……あ、うん。
ん？ いや待って、神ちゃん」
「あ、今はそれ以上言わんといて。
分かってるから、ちょっとだけ俺のこと考えて？」
遮るようにぎゅっと手を握られて
あまり見ない神ちゃんの表情に
ドキッと胸が鳴る。
次には覗き込むように顔が近づいてきて、
じっと俺のことを見た神ちゃんが
ふわりと微笑んだ。
つい先日にも聞いた同じような言葉。
なのにそれは全くの別物のようで、
不思議な気持ちになってしまう。
すると。
数秒ほど黙っていた神ちゃんが
不意に離れて嬉しそうに笑った。
「のんちゃんって分かりやすいな」
「なに？」
「今、俺の言葉聞いてた？」
「聞いたよ、その、告白みたいなやつ」
「みたいじゃなくて、告白な？」
「……俺、シバかれたくないんやけど」
「なんでシバかれんのよ。笑
そーちゃうくて、自分で気づいてない？」
「どういう意味？」
「のんちゃん、全然違うの。さっきと」
「ごめんなにが？」
「やから、表情。ってか顔の赤さ？」
くすくす笑う神ちゃんに首を傾げながら
自分の頬に手を当ててみる。
うん。人並みの体温。
ちょっと照れたから顔は赤い気がするけれど。
でもそれはあの神ちゃんが
急にあんなん言い出すから。
けれど俺が注目するべきなのは
そこじゃないらしく、
嬉しそうに神ちゃんが頬杖をついた。
「のんちゃん。
さっき話してくれたときはもっと真っ赤やったよ」
「え、」
「もう思い出すだけで恥ずかしい〜！みたいな」
「まじで？」
「まじで。
でもそれってさ、結構ヒントになると思ってる」
実際俺もそうやったし。と
照れ隠しのようにまたパンケーキへと
ナイフを入れる神ちゃん。
俺はというとまたその熱さを思い出しながら、
分かりやすく唇を突き出した。
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かみぶくろ(プロフ) - amさん» 最後までご覧いただきありがとうございました！完結した今はamさんにそう言っていただけて本当に嬉しく書いて良かったと思えます🥺これからも私なりにはなりますが書いていきますので、もしもご縁がありましたらよろしくお願いします💙💗 (2023年2月21日 13時) (
レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
am - 個人的にこれが見たかった！の詰め合わせのような青桃でした！また読み返させていただきます🙋🏻♀️💙 (2023年2月20日 16時) (レス) id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
am - 完結おめでとうございます！いつも更新されたら飛んできてたくせに、毎日の楽しみが無くなるってなると寂しいです😢が、ナイスアシストの赤緑に加え、素直になった破壊力が半端ない桃くんと照れて余裕がない青くんが終盤で見れて楽しかったです〜！ (2023年2月20日 16時) (レス) @page38 id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、最後までご覧いただきありがとうございました✨青さん上手く書けてましたかね？！なら良かったです🥺嬉しいお言葉、本当にありがとうございます！また青桃さんは書いていきたいのでもしまた巡り会えましたらよろしくお願いいたします🥰 (2023年2月20日 13時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - でも天邪鬼桃ちゃんが可愛かったので末長くお幸せにという気持ちです💕素敵な青桃に癒されました！何度も読み返させて頂きます♥️ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみぶくろ
| 作成日時：2023年2月11日 17時
