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「それじゃあ。帰ろか」
「あ…うん」
「気ぃつけてな」
ここで家まで送ると押せばいいのに、
逆に一歩引いて接してくる流星。
そんな彼にどこかもどかしくなりながら、
自分もハッキリ答えられないから
今は素直にその優しさに甘えておく。
だけど普段の彼の様子とどこか違う
小さな変化には俺も気づいてて。
「流星っ、」
少し影を落として先に背中を向けた流星を
つい止めるように名前を呼んでしまった。
「ん？」
「あ、その、」
あくまでも今日は
俺のペースに合わせるらしい流星に
あーだのうーだの言いながら言葉を探す。
しかし結局衝動で引き留めただけの言動は
特に付け足すものがなくて何も浮かばない。
俯くと流星の様子が分からないから
顔を上げたいのに上手く表情も作れなさそうで
体がその場で固まってしまった。
そして、ようやく俺の口から出たのは。
「また、明日……」
なんの面白みもない。いつもの言葉だった。
とはいえ他に良いものは浮かばない。
けど呼び止めた理由にしてはあまりにも薄すぎる。
そうグルグル考えが回って、
今すぐにでも自分の言動を取り消したくなった。
でも…
コテンパンな自分とは裏腹に、
案外それが良かったらしくて。
突然すぐ近くにいる流星から
吹き出すような笑い声が聞こえた。
「なっ…なんで笑うん！」
「いや、まだ会ってくれんねんなって。笑」
「会うやろ？！ 明日も学校なんやし！」
「そう意味じゃなくて、ちょ、無理」
「どこにそんなオモロポイントあってん。もう！」
「ふはっ。あーおもろ。
たまーにポンコツになるよな、恋愛マスターは」
「っ…」
ポンッとまた置かれた手に優しく頭を撫でられて、
見たことないくらい甘い顔で笑う流星に
思わず思考も体も止まる。
目が合うと逸らすこともせず
愛おしそうに流星の視線が俺を捕まえて。
滑るように頭から頬に彼の手が動いた。
同時に。
ドクン、と心臓が今までにない跳ね方をした気がした。
(おいおい。おいおい嘘やろ俺)
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かみぶくろ(プロフ) - amさん» 最後までご覧いただきありがとうございました！完結した今はamさんにそう言っていただけて本当に嬉しく書いて良かったと思えます🥺これからも私なりにはなりますが書いていきますので、もしもご縁がありましたらよろしくお願いします💙💗 (2023年2月21日 13時) (
レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
am - 個人的にこれが見たかった！の詰め合わせのような青桃でした！また読み返させていただきます🙋🏻♀️💙 (2023年2月20日 16時) (レス) id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
am - 完結おめでとうございます！いつも更新されたら飛んできてたくせに、毎日の楽しみが無くなるってなると寂しいです😢が、ナイスアシストの赤緑に加え、素直になった破壊力が半端ない桃くんと照れて余裕がない青くんが終盤で見れて楽しかったです〜！ (2023年2月20日 16時) (レス) @page38 id: 164b3e8f91 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、最後までご覧いただきありがとうございました✨青さん上手く書けてましたかね？！なら良かったです🥺嬉しいお言葉、本当にありがとうございます！また青桃さんは書いていきたいのでもしまた巡り会えましたらよろしくお願いいたします🥰 (2023年2月20日 13時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - でも天邪鬼桃ちゃんが可愛かったので末長くお幸せにという気持ちです💕素敵な青桃に癒されました！何度も読み返させて頂きます♥️ (2023年2月19日 23時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみぶくろ
| 作成日時：2023年2月11日 17時
