イメージ・プレイリスト2【JW青桃/赤緑】

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出会ってから見たことがないほど
赤くなってる流星の顔。

その割にはどこか吹っ切れるように
息を吐いて勢いよく俺へと目線を変えた。




「正直、これ見られてから言うの、
めっちゃカッコ悪いけど」


「お、おん」


「望……俺、まだデート終わらせたくない」


「っ…うん」


「帰らせたくないし、
もうちょっと望と一緒にいたい」




腹を括ればストレートに放ってくる
流星の言葉に心臓が爆音で動きを速めだす。


しかも先程まで及第点だと生意気言ってた評価が
一瞬でかき消されて
溢れた気持ちがどんどん上塗りされて。


それ以上にもう言葉が出ないほど
顔が熱くてつい目を逸らした。




「カッコ悪くてごめん。
ほんまはスマートに言えるはずやってんけど」




バツが悪そうに頭を掻く流星に
なぜかキュンとして胸が苦しい。


だってあの流星が…

俺に対しては
こんなにも色んな姿を見せてくるなんて。


そんなのあまりにも…ズルすぎる。




「…ふははっ」




(なんか、もう。ズルいわこいつ。)



色々と混ざってた気持ちが
スッと消えていく感覚がする。


いじらしくこちらを伺う流星の姿に
ちっぽけな嫉妬がどうでも良くなってしまった。




「望？」




先程までの俺とは打って変わって
機嫌が良くなったせいか
摩訶不思議な顔で流星が首を傾げる。


その顔は昔から良く見たことがある表情だ。

俺の気まぐれなテンションに振り回されてる、
ちょっと面白い顔。笑




「ごめんごめん。ふふっ。
いや、余裕ない流星が新鮮やからつい」


「……お前のこと好きになってから余裕なんかないわ」


「やから伝わりづらいねんて。
もっと口に出してもらわんと。カッコ悪くてもな？」


「イジってるやろ」


「だってレア過ぎるもん」


「はぁ……せっかくの初デートやのに…」


「ええやん。新しい一面。
うん。もっと好きになったで。俺」




そう言った瞬間、
コロコロ変わっていた流星の顔が
驚いた表情で固まった。


不思議や。

なんか今なら、素直に言える気がするんやから。

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