イメージ・プレイリスト2【JW青桃/赤緑】

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驚いたように肩を揺らして流星が振り返る。

それから俺だと認識したあとは
まだ声も出ないらしく穴が開くほど見つめられた。




「お待たせ。っていうても、まだ早いか」




定番のセリフがつい出てしまったが
間違いなくお互い20分前に集合できている。


つい恥ずかしくなって笑いながら茶化せば、
固まっていた流星がいきなり俺の耳元に触れた。

ほんと、彼の言動はいつも突拍子ない。




「髪、いつもと違うやん」


「まぁ…ちょっと、イメチェン的な？」




いつもと違うアレンジに
すぐ気づいた流星にびっくりしながら
照れ隠しに目線を落とす。


デートが決まった日から今日の朝まで
ずっと服装も髪型も悩んでいた俺。


中でも耳かけのヘアアレンジは
神ちゃんにも相談したほど、
ちょっとした勝負セットであった。

元々前髪は下ろすつもりだったため、
この髪型はあざとく狙いすぎかもと不安だったものの
流星の様子を見ると杞憂に終わるらしい。




「めっちゃ似合ってる。めちゃくちゃドキッとした」


「それは、ありがとう？ でいいよな」


「うん。マジで可愛い。
なんか…初デートなんやって感じしてる今」


「ふはっ。そら初デートやからな」




お互い口に出しながら
恥ずかしくて笑ってしまう。




「流星こそ、俺が見たことない服やな」


「こん前おろしてん」


「へぇ。まぁ、似合ってるかな？」


「そこは素直に言えよ。笑」


「えぇ〜」


「えぇ〜とちゃう。笑」

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