イメージ・プレイリスト2【JW青桃/赤緑】

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「そういえばのんちゃんはどっちがいいの？」


「なにが？」


「初デートのお誘い。したい？ されたい？」


「んー……神ちゃんは？」


「俺？ 俺はしたい派よ」


「えっ、じゃあ誘ったん？」


「あ〜誘ったんはしげの方なんやけど、微妙なんよ」


「微妙？」


「あいつさ、いつものシャイボーイが出てん。
ほんであくまでもいつも通りって感じで誘ってきてさ」


「ああー……しげっぽいわ」


「やろ？ やから『デートなら行く』って言うてん」


「おお出た。男前神ちゃん」


「これって結局俺が言わせたってことになるんかなぁ」




しげ…

あいつめちゃくちゃ神ちゃんに
振り回されてんのやろうな。笑


それだけで顔赤くして
改めてデートのお誘いしてそうなんが目に浮かぶもん。

まぁスマートなんて似合わん男やし。


神ちゃんはたまにしげが見せる
男らしいとこがキュンてくるらしいけど
イマイチ俺は分からん姿やから。


だって高校生にもなって未だに
ゴキブリのオモチャ常備してんねんで？

ほんまクソガキやろ。

…先輩やけど。




「ほんで、のんちゃんは決まった？」


「決まったっていうか、誘うしかないかなぁって」


「その心は」


「やって流星やで？
帰り道とかにデートみたいやったなとか言いかねん」


「ちょっと、分かるかも。笑」


「やろ？ 俺はちゃんとデートの気持ちで遊びたいもん」


「ならその気持ち、早く言うた方がええかもね」




その言葉と同時に
神ちゃんの制服のポケットから通知音。


流石に誰かはすぐに見当がついた。




「来るって？」


「正解。待ってられんらしいわ」


「もう何年も一緒にいるくせに。
困ったもんやな。まだ2人がいいのに」


「ほんなら今度スイーツ食べに行こ！
美味しそうな期間限定のパフェのとこ見つけてさ」


「行く。けどそれはちゃんと2人ですか？」


「もちろん。迎えは来るかもしれんけど。笑」


「しゃーないなぁー。笑」

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