イメージ・プレイリスト2【JW青桃/赤緑】

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怒涛のアピールを受けてから2週間。

あれからも変わらず流星からは
0か100のアプローチを貰っていて、
何度も戸惑っては言い逃げる一方が続いている。


しかも困ったことに最近は
前よりも100でくる数が明らかに増えていて。




「望。今日は家まで送ってもいい？」


「……別に、どうぞ」


「ん。ありがとう」


「……っ、」




(〜〜っあかん…！)



はっず！！！

なにこれ！！！ めっちゃ恥ずかしいんですけど！！


「また明日」も言えなかったあの頃に比べて
サラリとお願いしてくる流星に
なんだかんだ言いながら頷くこっちが恥ずかしい。


ってか別に帰りなんかわざわざ宣言せんくても
なんとなくの流れで進めばいいのに…！


こんなにストレートに言われると
どんな顔をすれば良いか分からなくて
ぎこちない反応しか出来ないじゃないか。


思わず視線をわざと外してみるものの
小さな流星の笑う声が聞こえてきて、
悪態を吐くようについ口を尖らせた。




「ほんま、流星とおったら調子狂うわ…」


「ならお揃いやな。俺もずっと狂いっぱなし」


「っ、おい口説くな」


「照れんなや」


「照れてない」


「じゃあこっち向ける？」


「意地の悪いヤツの話は聞きませーん」


「なんでぇな。望と目ぇ合わせたいだけやん」


「残念でした。本日は受付終了です」




冗談半分本気半分で告げながら
流星の前に手を出してストップを示す。


すると流星もケラケラ笑いながら
「マジかー」と頭を抱えるフリをする。




「あ、けどそれってさ…」




そのすぐあと。

イタズラな笑みを浮かべながら呟いた流星が
ストップしていた俺の手を自然に掴んだ。




「また明日お願いすれば聞いてくれんねんな？」


「ちょっ…！」


「お、目ぇ合った。
明日まで待たんで良かったな」


「…おっ、まえ…！！」


「ふは。可愛い反応。笑
その顔も俺がさせたって自惚れてええ？」


「っ、もう、ッ喋んな！ 今からなんも言うなボケ！」


「口わっる〜。笑」




うっさい。お前のせいやアホ。



そう考えてる間にも
掴まれた手がするりと繋がれて
何食わぬ顔で友達の距離が無くなる。



もう、なにほんま。

何回も思うけど
そのモード入るスイッチどこにあんの。




「……」




心臓の音がうるさい。


顔が熱い。


逃げ出したくて、離れたい。



なのに繋がれた手はまだ振り解けないまま、
小言さえ口から出てくれなくなった。



(もう……無理なん…？ 俺…)

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