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「え。もう当日？」
赤と緑の多かったイルミネーションが無くなり、
めでたい年越しも迎えてやってきたバレンタイン。
今年こそは愛する人が現れますようにと
祈った願いも虚しく、
無慈悲に赤とチョコレート色が街中に散らばる。
街の至る所には可愛いポップと看板が立てられており、
賑わう店から出てくる人々は様々な表情だ。
緊張感した表情で小さな紙袋を持つ子もいれば、
微笑みながらラッピング袋を持つ子。
恥ずかしそうにチョコを購入する男の子もいた。
そんな中。
俺は相変わらずバイトが終われば
1人寂しく家へ帰るのみ。
しかもこの季節にかぎって
無性にひと肌も恋しくなるもの。
だからといってこの現状を変えれる自信もなく、
結局は今年もバレンタイン気分を味わうだけだった。
街は恋に浮き足立つ可愛らしい空間が溢れており、
感化されるように冷えた手をコートへ突っ込む。
「ふぅ〜さむ…」
早足で家に帰ればタイマーにしていた暖房で
部屋があたたまって冷えた体を包む。
今年に入って出したコタツのスイッチを入れれば
今日も猫のようにうずくまった。
(あ、そういえば…)
「しげ何時やろ」
もうバイトは終わっているはずだが、
まだ連絡は来ておらず携帯を一度置く。
独り身のバレンタインといえど
俺にとっては決して可哀想な日ではない。
特に甘いものが好きだからこそ
この日を理由に沢山の限定物を食べるし、
時間があれば作ったりもしてみてる。
それは今年も例外なく同じで、
昨日作ったプリンが
2つ並んで冷蔵庫に冷やされていた。
1つは俺ので、もう1つはしげの分。
中学……いや高校からだったか。
それまではチロルチョコを交換してたのに
ある年から突然しげに手作りのお願いをされたのだ。
ちょうどお菓子作りに興味が出ていた頃でもあって、
そこから毎年ボッチのバレンタインには
俺の手作りのお菓子が登場していた。
ちなみにチョコじゃないのは
しげが甘いものがあまり得意じゃないから。
なのに手作りを強請ってくるものだから、
甘さ控えめのスイーツを作るのももう慣れっこだ。
そうこうしてれば連絡が来て
30分くらいで着くらしい。
ご飯もうちで食べる予定だったから
つけ置きしていた唐揚げを揚げるために
名残惜しくもコタツから抜け出した。
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かみぶくろ(プロフ) - foolさん» お返事遅れてすみません！そして最後までお読みいただきましてありがとうございます…！foolさんにコメントいただけて本当に嬉しいです！これからも赤緑は書いていきたいので、またご縁があればよろしくお願いします☺️💕 (2023年2月4日 16時) (
レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - もし移行して続編あるなら飛んできます〜赤緑よろしくお願いします🙏 (2023年1月28日 23時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - 3曲目が個人的にドストライク過ぎて💕緑くんの鈍感ながらの葛藤と、溢れ出ちゃってる赤くんの愛情、たっぷり堪能させて頂きました〜💕もう自分で書かんでも良いかーと思っちゃって🤣というほどに楽しんじゃいました💕 (2023年1月28日 23時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ(プロフ) - amさん» ご感想の通り、赤さんの大胆な言動やアシスト場面はめちゃくちゃ楽しく書いてました！笑 そして青桃はまさに感じ取っていただいた塩梅を意識してるのでめちゃくちゃ嬉しいです！その上曲まで知ってくださったようで、感無量でごさいます！ありがとうございます🥰 (2023年1月15日 1時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ(プロフ) - amさん» コメントありがとうございます🙏そしてもうなんとお返事すればいいのでしょうか…！あまりにも嬉しすぎるお言葉ばかりでハグしてしまいたいほど喜んでおります！！本当にありがとうございます！✨ (2023年1月15日 1時) (レス) id: d8343dd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみぶくろ
| 作成日時：2023年1月7日 0時
