あかん、めっちゃ好き。【赤緑】 (ページ10)

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青side

「なんかあれやな。悪かった。邪魔して」

「は？」

「いやええわ。それじゃまた月曜」

「え、ああ、おん」

さっきとは打って変わって、
俺から会話を早々に切り上げながら
押し込むようにドアを閉める。

それから1回息を吐いて
早足でその場を離れることにした。

「望」

「おっ来た。あれ？無理やったん？」

「まぁな」

しげの家を出て歩道の広い信号まで2分。

そこで待っていた望へ声をかけて
ほどほどに誤魔化しながら
目的のショッピングへと向かう。

「神ちゃんも連絡つかんねん。
せっかく4人で集まれると思ったのにぃ〜」

「やろうな」

「なに。流星なんか知ってんの？」

「別に知らん。てか知りたくない」

「なんやそれ」

「まぁええやんほっといて。
それに俺は望とデート出来るからこっちでええ」

「でっ…デートって……」

「ん？違うん？」

「いや、別に間違ってはないですけど…」

「なら行こうや。ほら、手」

「……ん」

休日の過ごし方は恋人それぞれ。

それなら口出しも藪蛇も不要や。

実際俺らもそういう日だってあるし。

けどそうやな。

しげ。

俺から親友としても、
同じ彼氏を持つ同士としても
1個だけ言っとこか。

お前、頼むからそういう時は居留守使えや。

ばーか。