あかん、めっちゃ好き。【赤緑】 (ページ20)

今日:230 hit、昨日:152 hit、合計:77,815 hit

３ページ20

緑side

「アトにならんとええなぁ」

「そんな大層なことちゃうよ。大丈夫」

「ん」

心配がようやく落ち着いたらしい。

そっと体が離れて、
「行こっか」と背を向けられる。

それに俺も頷いて
何食わぬ顔で体育館へと入った。

「神山！大丈夫やった？！」

「おん。たんこぶだけ」

「マジごめん」

「いやいや！俺がボーッとしてたから」

「でも気をつけろよお前。
次同じことあったら俺がぶつける」

「いやさっきからなんでしげが出てくんねん。
やっぱお前らの関係分からんわぁ〜」

ほぼ接点のないような過ごし方なくせに
確かにいきなりこんな2人を見れば
首を傾げるだろう。

でも今日のしげは変な言い訳も
なりふりも構ってられなかったらしい。

それがほんのちょっとだけ嬉しいとか
言ってみたらまた拗ねるだろうか。

ああ、そうだ。

こうなったら今日はこの冷えピタのせいにして
ちょっとばかし甘えてみよか。

なーんて。

「神ちゃん。こっちで休んどき？」

「うん」

「ここ、もたれてもいいから。」

…あれ。

もしかせんでもこれは言うまでもなく
その通りになりそう…かも？笑