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gr side
薄汚い路地裏で、店の室外機から出る暖かい風で冬を過ごしている
少し前に戻ったようだ
この頃は何故こんな所にいなきゃいけないのかわからなかったが、魔女裁判で全てを理解した
またこんな場所に戻る羽目になるとは
gr「母さん」
「あら、どうしたの？」
gr「これ、さ」
見せたのは魔女の遺物
本来であれば今は母さんが持っている掌握者の指輪
「どうして、それを？」
gr「さぁ…」
今思えば、この路地裏で何年過ごしたのだろう
現実世界に母さんはいると言うのに、夢の中の母さんは殺さないと行けないなんて鬼畜な事を
踏み出した瞬間にあたりは裁判上に変わった
死刑数秒前のAに、野次を飛ばす観客
泣き叫ぶ俺と、当てられたスポットライト
あの時の記憶が甦る
焦燥感と絶望
…あと悔しさ
あの後俺たちが出て行った後にAがやったことはわかっていた
ならば、この幻覚で同じ事をやってやろう
じゃなきゃ俺は一生魔女裁判に囚われ続ける
今までに覚えた魔法や魔法陣を手当たり次第に発動ささて裁判所を破壊した
瓦礫だらけの裁判所に1人佇む見たことのない少年は、どこか悲しそうな顔をしていた
どうしてそんな顔をするんだ、と聞こうとした時
慣れたタバコの匂いに目が覚めた
tn side
暖かい。
だが、ここにいるわけにはいかない
もしこの幻覚が、現実と同じ事を繰り返すのなら
もう少しで教会の人間がやって来て、妹を渡せと言って来て、抵抗した両親を殺す
そして妹は縛られ、聖水と称された薬品をかけられた挙句に生きたまま焼かれる
俺もその聖水とやらのせいで首に傷を負う
そんな悲劇二度と見たくない
ここで、終わらせないと
tn「父さん、母さん…俺、」
できるわけが無い
二度と会えないと思っていた家族に会えたのに
「そうね、貴方」
「嗚呼、トントン。お前にも大事なものが出来たのだろう」
tn「…そう、そうなんや。みんなにも合わせてあげたい」
「ふふ、それは楽しみね。何十年後になるかしら」
tn「あんな、グルッペンはあんな見た目しとるけど甘いもん好きでな、シッマはアホやけどセンスがあって魔法が上手いねん。ゾムはよく食べてよく寝て、1番みんなの事見てくれてる」
「そうか、聞けて良かったよ」
父さんはいつも通り柔らかく笑った
暖かい水が頬を伝う
ありがとう。その一言を告げて家族全員の真上から尖った大きな氷柱を落とした
涙を隠すかのように巻かれたマフラーと、嗅ぎ慣れたタバコの匂いに目が覚めた
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立夏*Blessing - コメント失礼します、！小説と関係なくて申し訳ないんですけど3年くらい前に話したことある記憶あるものなんですけど覚えてたりしますか、、、？ (3月17日 21時) (
レス) id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
なな - コメント失礼します！夢小説で泣きそうになったのは初めてです…。設定もすごく凄い（語彙皆無）ですし、zmさんのところだけ違うのもまた素敵で好きです！はたしてniさんは何者なのか…考えるのが楽しくて仕方がないです！更新待ってます！無理はしないでください！！ (12月9日 21時) (レス) id: ff8a2b04ae (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - grさんがリーダーのようなものをしているのもあって、とても強いという設定を多く見かけるのですが、grさんが普通の子供として書かれているのが新鮮でいいです。杖に使い慣れていないはずなのに使えているのが天空人の強さを表していて素敵です。更新頑張ってください。 (10月22日 15時) (レス) @page22 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 感じました、魔王とアンデットの強さの表現もあり没頭してしまいました…ログインしようか迷うほどです笑、更新頑張ってください、応援しております。最近寒くなったり暑くなったりと寒暖差がありますのでお身体にはお気をつけて…。 (10月21日 14時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - わお…だいぶ前の作品もよかったですが今のこの作品は…語彙力がすごく上がっていてかっこいいにもかかわらず笑えるような要素も詰め込んである…さては色んな小説読んで勉強しましたね…？努力を感じます…何よりosとrbrが破壊するところの書き方がとても臨場感？を (10月21日 13時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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