暗い記憶 ページ33
kn side
幻覚で記憶にない場所見せられても困るな
そんな事を思いながらもただずっと突っ立ってる訳にも行かなかった為、一方踏み出してみた
その瞬間
異常なまでもの寒気と共に、周りから光が消えた
kn「なんやっ？！」
振り向いても何も見えない
手当たり次第にあたりに手を伸ばすと硬く冷たい岩に手が触れた
不思議に思っていると前方がぼやっと緑に光っているのが見えた
あれには、見覚えがある
kn「洞窟の、封印……？」
冗談じゃない、嘘だと言ってくれ
もうあの場所はこりごりだ
kn「嫌や、ッ」
違う、幻覚だ。幻覚なのに
わかってるはずなのに
鮮明に蘇ってくる孤独の日々
俺がこれを壊せるくらい強かったら、あの日々ももう少し早く終わったかも知れない
??「ならやってみれば？」
kn「？！…誰や」
??「心優しいただの人間様」
それだけ言って目の前の人間は急に現れて急に消えた
でも、あいつの言う通り今の俺なら壊せるかも知れない
今出せる全力を、今までの全てを 封印にぶつけた
直後見えたのは薄暗い牢獄と、甘いタバコの匂い
.
zm side
遺物に身動きを制限され、何も出来ずにいると
瞬きの間に空が赤く染まり、母さんが倒れた
zm「ぁ……う"、やめ…なんで…」
目の前に映るのはあの日と同じ光景
俺が母さんを殺したあの日と同じ
数秒前まで名前を呼んでくれた、もう動かなくなった母さんに伸ばした手をツタが絡めとった
助けて、誰か。誰でも良い。目の前の景色に背を向けさせて、身動きをとらせて、
ふと、目の前に一際目立つ真っ白な花が視界に入った
母さんが死んだ時と、グルッペンたちの前で暴走して記憶が蘇った時にだけ咲いた白い花
その花を差し伸べたのは見たことも無い少年
zm「誰？」
??「誰でしょ、なぁ…お前さ、逃げない方がいいんじゃね」
zm「…うるさい」
??「現にその魔女の遺物が無かったらお前絶対幻覚に囚われてるもん」
zm「何が言いたいねん！」
ふわっ、と覚えのある匂いが鼻を掠めた
zm「なんで、Aの匂いすんの？」
??「お、ししょーの匂いする？なんか嬉しいな。あ、話ずれた。とにかく早く出て。お前の場合幻覚に攻撃するんじゃなくて弔わないと」
それだけ言い残して目の前のソイツは消えた
残ったのは白い花だけ
弔う、か
そう考えた瞬間ツタが解けた
遺物の力を使って周りを花畑にして、母さんに白い花を持たせた
ありがとう、ごめんなさい、お母さん
.
安心する甘いタバコの匂いで目が覚めた
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立夏*Blessing - コメント失礼します、！小説と関係なくて申し訳ないんですけど3年くらい前に話したことある記憶あるものなんですけど覚えてたりしますか、、、？ (3月17日 21時) (
レス) id: 8c955eb6e7 (このIDを非表示/違反報告)
なな - コメント失礼します！夢小説で泣きそうになったのは初めてです…。設定もすごく凄い（語彙皆無）ですし、zmさんのところだけ違うのもまた素敵で好きです！はたしてniさんは何者なのか…考えるのが楽しくて仕方がないです！更新待ってます！無理はしないでください！！ (12月9日 21時) (レス) id: ff8a2b04ae (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - grさんがリーダーのようなものをしているのもあって、とても強いという設定を多く見かけるのですが、grさんが普通の子供として書かれているのが新鮮でいいです。杖に使い慣れていないはずなのに使えているのが天空人の強さを表していて素敵です。更新頑張ってください。 (10月22日 15時) (レス) @page22 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 感じました、魔王とアンデットの強さの表現もあり没頭してしまいました…ログインしようか迷うほどです笑、更新頑張ってください、応援しております。最近寒くなったり暑くなったりと寒暖差がありますのでお身体にはお気をつけて…。 (10月21日 14時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - わお…だいぶ前の作品もよかったですが今のこの作品は…語彙力がすごく上がっていてかっこいいにもかかわらず笑えるような要素も詰め込んである…さては色んな小説読んで勉強しましたね…？努力を感じます…何よりosとrbrが破壊するところの書き方がとても臨場感？を (10月21日 13時) (レス) @page21 id: cb2f978ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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